薄暗い曇りの中、ただ1人で
悲しさと悔しさを噛みしめることしか出来なかった……

数日前、彼と別れた



「君の事は大好き
　　ただ…俺が君を支えきれるとは思わないんだ…」

とか言って、結局浮気してたってだけなのにさ

変な言い訳作んなよ

今に至っては

「俺が悪かった。もう一度やり直さないか？
　　　　　　　　　　　　　　　相手とは別れたんだ……頼む……」


お前がフッたのに、今度はもう一度付き合えだと！？

そんなん知らねーよ……バｋ……




ベッドの上で、寝っ転がりながらスマホを眺める

……あー……イラつく………


そんな事を思うと、ある人に毎回連絡をする



ﾎﾟﾁｯ……



♪〜♫〜♪♪〜

電話を掛けると、すぐに出てきてくれたソウタ

ソウタにはよく愚痴を言ったり、相談に貰ったり……
何かと私の事を話すことが出来て、一番信頼してる人かな……

スマホの向こう側で、一緒に笑っているのが伝わってくる

ソウタと私　
2人で一緒に話す


その心地よさは、誰と一緒にいても越すことはない……











ｷﾞｼ……　　　ﾐｼ……

ソウタがベッドから起き上がったのか、
電話越しに音が聞こえる


雑音も……吐息混じりの声も、………

そんなソウタの声に、何故か体が熱くなるのを感じて
恥ずかしくなってくる

その恥ずかしさに、また……体が…熱くなってくる……



………何なんだ………//

電話で良かったと思いながら、話を続ける

ソウタが私の状況に察したのか、黙り込んでしまう


ソウタは……関係知ってるし…相談にも乗って貰ってたんだから
………分かるんだよね……


私が彼のこと……どれだけ大好きだったか……

だってさ…今までの彼氏とは1年も続かなかったんだよ……？

でも…今回は3年も続いてさ……
"結婚しよう"とか何とか言ってたときで………

私……この人と一緒に居て良かったなぁっ………て……

そんな事も話しててさ………


何より……こんな私にさ…好きって…伝えてくれたんだもん……

今まで……私しか言うことのなかったそのセリフを……
自分から……私に伝えてくれた初めての人なんだよ……？


……そんな…言われちゃったらさ……
　　　　　　　…何か……戻りたくなっちゃうじゃん……

どれだけムカついてもさ…
……戻れるかもって……希望を…妄想しちゃうじゃん…


私はっ……戻っちゃダメって……思うんだよっ……

でも……体はさ……その人の連絡を見るたんびに………
"会いたい"って……そう……思っちゃう…………





こんな自分が嫌だ………何で戻りたいとか思うの………



彼との思い出を思い出してきてしまう

忘れたいのに……忘れらんない……

そんな自分がまた嫌だ…

そんな事を繰り返していると、目がだんだん霞んできて……

ソウタが名前を呼び、何か私の中でプツッと切れる

一粒……また一粒と流れてきた涙

頬を伝って、服が濡れていく……

ただ…そんな涙も、ソウタのその言葉に、少しづつ…落ち着いてきて……

故郷が大好きなのを伝えられた

正直何回も聞いているので、少し呆れながら交わす


………私の愚痴も…こんな感じで聞いてんのかな………

少し悲しい……笑

次からはちゃんと聞こ……笑

反省したところで、ソウタが質問してくる

………切れてる………

え…明日？！７時って……早いよ？……笑

……何する気なの……


……てか、どこに行くの？！



分かんない……ソウタの考えてることが…分かんない……

……宇宙人…………笑






……………、
「湘南旅行でも……行く？笑」





…………湘南か！　



行く先が分ったところで、準備を始める






密かに……ワクワクしながら……、

ある程度必要そうなものを揃えて、旅行用の大きなバッグに入れる

日帰りではあると思うけど………

念の為着替えも用意しておく

もちろん遊びに行く時は、いつも使うバッグで行く

２つのバッグを用意する

時刻を見れば既に23時

……ヤベ……笑

忘れないように、いつものバッグはベッドの直ぐ側
大きなバッグは玄関に荷物を置いて眠りについた………

めっちゃ久しぶり……短編
短編って言っても結構長いんだけどね……笑
更新してなくてすみません…短編集は多分こんな感じでめちゃめちゃ🐢更新です
ご理解頂ければ……、


今回は…言い換えれば、もう……湘南旅行ですね…！笑
GWなので更新したいなぁ（？）って…思いまして………
湘南……正直あんまり知らないんですけど…チャレンジしてみる…！
なるべく実際にある施設を書こうと思っています！

では…また………