第136話

明日への光①主人公→横尾side
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2020/05/28 03:33 更新
大学の入学式が終わったあと、ヒロに会えてから
お兄ちゃんはまた後輩たちを家に呼ぶようになり。

しかし何ですね、こうして見てると
元に戻ったように見えるんですけど


私はヒロと接するときは、なるべく今までと変わらないようにしていた。

が、そんなある日のこと。

北山
えっ、マジで!?なんか作ってくれんの
あなた
…うん、だってお兄ちゃんが


兄としての気遣いからなのか、私に料理を作れって言い出しヘタなのを知っていて…

滝沢
そうだなぁ~煮物なんていいんじゃ
ない?ニッ
北山
いいっすね、でも出来れば生姜焼きもお願いしま~す
あなた
あ、はい


たぶん本の中で私が料理を作ったのを思い出し復元させてみようと、そんな魂胆だったんじゃないかと思う。

千賀
たっ、滝沢くんマジでですか?
滝沢
なんだ千賀、嫌なの?俺の妹の料理が食えねって言うんだ
千賀
いっ、いえ…そんなんじゃ‥アハハッ
二階堂
やろうとしている意図は分かる
んですけどね
玉森
…です
宮田
そっ、そんなに?
玉森
…うん
藤ヶ谷
震えが来た
横尾
やっぱり間違っている
滝沢
んっ?なんか言った横尾
横尾
なっ、なにも


唯一の救いは唯ちゃんも一緒に作ってくれるって事なんだけど、でも…

河合
唯ちゃ~ん美味しいの作ってねぇ
五関
期待しているよん
橋本
俺もぉ~
塚田
楽しみぃ
戸塚
最初に食べるのは俺だからな
3人
はいはい(河五塚)
橋本
じゃ次は俺ね、ニコッ
3人
‥‥‥
私はあなたと違って料理は得意だから安心して待ってて
一同
はーい(エビ)


(唯ちゃん…ハハッ)

ほらあなた、ボケッとしないで
煮物が吹き溢れてるでしょ


(ハッ、またやってしまった)

まっ、あんたの料理はキスマイ
メンバーの分だからいいけどさ
あなた
えっ、あの…どういう‥意味?
意味も何も私はトッツー達に作って
あげてんに決まってんじゃん
あなた
‥‥っ


(えぇーっ、聞いてないよ悪夢の再来が)
そして…

北山
ほんじゃあ、いっただきまーす
あれ?お前ら食わないの
藤ヶ谷
うっ、噂には聞いてたが…これは
二階堂
だろ、ハァ
宮田
かなり勇気が
玉森
ぅ…うん
千賀
やっぱり食べないとダメなんだよな
横尾
まっ、まぁ
北山
んっ?


それに引き換え向こうは…

戸塚
美味しい
本当に?
河合
マジっ、うっめぇ~
五関
最高だね
塚田
いいお嫁さんになるよきっと、ニコッ
橋本
トッツーのお嫁さん
戸塚
ばっ、ばかハッシーなに言ってんだよ
あっ、カァーッ
戸塚
あはっ


(なんだか唯ちゃんとトッツーいい感じ、いつの間にあんな仲良くなったんだろ)

そう思っていた、その時だった。

北山
千賀お前、今なんて言った


ヒロが、突然怒り出し。

千賀
えっ、いや
藤ヶ谷
バカ、こいつ
北山
藤ヶ谷、どういうこと説明しろ
二階堂
宏光、落ち着けって
北山
はっ?出来るか、お前らが覚えていて何で俺が知らねんだよ
玉森
…ミツ
宮田
キタミツ
横尾
分かった、もう分かったから話すよ


それは千賀くんが漏らしてしまった一言が原因だったらしい横尾くんはヒロを別の所へ連れて行き戻って来たときには。

北山
悪い俺、帰る


「そっか、話したんだ」その一言と彼の苦渋の表情を見て察しがつく。

千賀
ごめんあなたちゃん俺…
あなた
いいよ気にしなくて、ふっ
あなた…


そんな私を皆が心配そうに見つめ私は翼くんと出かけていてその場にいなかったお兄ちゃんには内緒にしててくれるよう頼み、その日は解散することにし
それから数日後「トルルル」

北山
あ…この間は、ごめん


ヒロから電話が掛かって来て言われた言葉「友達のままでいよう」それは、たぶん記憶のない彼が凄く悩んで出した答えなんだろうなと思った。

だから私は受け入れるしかなかったの、この時は…







・横尾side
横尾
そっ…
北山
あぁ、それが一番だと思ってよ


俺は北山から後日そのことを聞く、あのとき千賀が

千賀
今回も、みっつが全部食べてくれたら


(なぁーんてことを言ったもんだから、こいつキレてしまって)

かと言って今さら四神天地書のことを話しても信じてはくれないだろうし、と思った俺は。

横尾
お前があなたちゃんのことを好きになって2人は結構いい感じだったんだ
北山
俺が?
横尾
で、前にも一度今日みたいに滝沢くんの家に集まって、そしたら全部あの仔が作った料理を食べてしまって、よっぽどすっ…
北山
滝沢くんは?
横尾
えっ
北山
それ賛成してくれてたんか?
横尾
…それは
北山
んなわけないよな
横尾
北山
北山
前に言われた事があったんだ
絶対に手を出すなって
横尾
…おまっ
北山
分かった教えてくれて有り難う
実はずっとあの仔の視線が気に
なっていた、そういうことだっ
たのか


北山は言う、なんで自分が記憶を失ってしまったのかは分からないけど滝沢くんを困らせるような事になっていたのなら無くして良かったのかもしれないと。

それに今の自分は、あの仔の想いに応えてやれない。ならハッキリさせてあげた方がいいと思った「これ以上、傷つけない為にも」

あいつなりの優しさだったのかもしれない…

(けど本当にこれでいいの?あんなに強く想い合っていたのに、もう俺らにはどうする事も出来ないってわけ)

そう思っていたとき「トルルル~」携帯に掛かって来た電話が1つの希望を与えてくれた。

もしもし
横尾
薮、なんだ?どうした
いや特に用はなかったんだけど
実は不思議なことがあって
横尾
んっ?


それは薮と光が同じ夢を見たって話しから始まり。

久々に太陽に会ったら俺達と似たような夢を見たって言うんだ


(ちょ待て、それって)

驚いたよ、そこにはニカや千賀・玉森そうだ横尾くんもいた、あと…


(あのときのことか!?)

俺の頭の中にある光景が浮かぶ、確か婁宿が死ぬとき北山の耳元で何かを言っていた。

婁宿(太陽)
ただ万が一の為、僕が2人に出来る
ことをしてあげときたくて


それは微かに聞こえた言葉「これだ、キーワードは太陽の温もり」

横尾
薮、太陽に会えない?
えっ
横尾
どうしても会いたいんだ
連絡を取ってくれ
ぁ、まぁ…いいけど


(俺の記憶が正しければ北山は太陽に会うことで今までのことを思い出すはず)

それから藤ヶ谷に電話して、このことを伝え。

藤ヶ谷
それ本当かワッター北山の記憶戻るの
横尾
たぶん会ってみなきゃ分からないけどやってみる価値はあると思う
藤ヶ谷
だったら行くときは俺も一緒に連れて行ってくれない
横尾
分かった日にちが決まったら連絡する


(後は、あいつをどうやって連れ出すかだ)

「無くして良かったのかもしれない」北山が言っていた言葉が脳裏を過ぎった、まともに言っても彼奴は来ない気がする、だったら偶然を装い上手く遭遇させるしかないと俺はその方法を模索していた。

(あなたちゃん待っていて必ず北山の記憶を取り戻してみせるから)

そう堅く心に誓い…




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