第36話

無理してくるぞ
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2020/03/28 23:00
ここから原作完全無視でございます。


どうかご了承くださいませ。


うん、ほんとすんません(土下座)







最悪だ。





何でこんなことに…


いや、ここで俺が死んでみろ、


雛鶴も、須磨も、まきをも、


蘭も。


全員が責任を感じて塞ぎ込んじまうじゃねぇか。


そんな地味なこと、俺様がさせてたまるか。


俺は祭りの神だ。


そんなダセェことしてたまるか。
くっそ、もっと、もっと、強さがあれば。


竈門も、他の奴等ももう限界に近い。


腕は片方ねぇわ、


片目は見えねぇわ、


おまけに毒でふらついてやがる。
たられば言ってる暇はねぇ!!


今、この状況をどうにか、


どうにか打開する策を。



────────クソ、俺らしくねぇ。
譜面が完成しない。


どう足掻いても、日の出には時間が足りない。


このまま踏ん張ったとして、


一人ずつ殺されて終わる。


鬼の頚を斬る、それ以外に選択肢が無い。


やるしかねぇんだ。


覚悟は決まってる。


考えることより手を動かせ。


呼吸を出せ。


型を、どうにか。
竈門 炭治郎
宇髄さん!!危ない!!!!
やってしまった。


俺としたことが、地味に気が反れたなんて。


この毒の刃を喰らったら、次こそ本当に、




死ぬ。



片手で防ごうとはしたが、


間に合わないのも明確。


竈門も助けられる距離じゃねぇ。


他二人も距離が離れすぎだ。



なあ、煉獄。


お前に会えるなら、俺はさ。
煉獄 杏寿郎
諦めるな、音柱。宇髄天元。
まだ、希望の光があるだろう。
煉獄 杏寿郎
まだ俺とお前が、こちらで酒を酌み交わすのには、まだ、早いぞ。
宇髄 天元
っ!!!おせぇぇぇぇ!!!!
竈門 炭治郎
!!!
我妻 善逸
!!!??
嘴平 伊之助
!!
夜霧 蘭
夜霧 蘭
本当に、すまない!!!
『月の呼吸 壱ノ型〝光月・宵の宮〟』
上弦の陸
グハッ…!!んだぁ…!?
上弦の陸
…!!お兄ちゃん!!
上弦の陸の頚のギリギリまで斬れ掛けた。


だが、全てを斬ることは難しかった。
上弦の陸
心配するなぁ…しかも…こいつ…
上弦の陸
柱じゃねぇかぁ…はは…最高だ…!
夜霧 蘭
夜霧 蘭
すまない、天元くん。
本当に無理をさせてしまった…!
宇髄 天元
あぁ、しまくったわ。
くっそ…後は任せて良いんだな…?
立ってるのも死ぬほど辛い。


そんな中俺が戦いなんざに入ったら、


邪魔にしかならねぇよ。
夜霧 蘭
夜霧 蘭
当たり前だ。
夜霧 蘭
夜霧 蘭
…と、言いたいところだけど。
…おいおい、まさかだとは思うけどよぉ…
夜霧 蘭
夜霧 蘭
見たところ二人の頚を斬らなければならないのだろう?
夜霧 蘭
夜霧 蘭
君は彼方に加勢だ。
にっ、と笑って、我妻達の方を指す。


確かに休んだら二度と立てねぇ気がする。


こりゃ動いてた方が、楽かもしれねぇ。
夜霧 蘭
夜霧 蘭
炭治郎くん!!
竈門 炭治郎
っ…はいっ!!
夜霧 蘭
夜霧 蘭
まだ、行けるね?
竈門 炭治郎
…もち…ろん…ですっ!!
夜霧 蘭
夜霧 蘭
待ってたよ、その言葉。
宇髄 天元
んじゃあも少し…無理してくるぞ!!
夜霧 蘭
夜霧 蘭
あぁ任せた!!
蘭とは背中合わせに、地面を蹴り、


屋根の上に乗り込んだ。
上弦の陸
何一人増えたところで調子に乗ってんだぁ…?
上弦の陸
お前なんざに、俺がやられ…
『月の呼吸 伍ノ型〝月魄犀花〟』
上弦の陸
!!
夜霧 蘭
夜霧 蘭
舐めるなよ、クソ餓鬼。
夜霧 蘭
夜霧 蘭
私は、容赦などしない。
夜霧 蘭
夜霧 蘭
私は〝月夜叉〟だ。

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