※一部 文字化け注意⚠️
あたしは元々日本人だったけど、あるゲームにハマっていた。
それが「悪魔執事と黒い猫」、通称「あくねこ」。
最初はネットで見たビジュの良さに惹かれて始めたが 瞬く間に引き込まれてしまい、全員箱推しになった。
そのゲームはイケメン執事達が、自分のことを「主様」と呼び 慕ってくれる。
それがきっかけで、夢創作なんかにもハマった。
そして特にハマっていたのは、「漆黒に温もりを。」という夢小説。
それは「華恋」という一人目の主様が、二人目の主様「美香」に酷いいじめを受けるという物語。
だけれど、花のように可愛らしく心優しい華恋は何があっても味方をしてもらえて執事達はもちろん、貴族達や国民達に愛される。
そして最後に美香は惨めに破滅する。
そんな理想の詰まりまくりの物語だった。
そして華恋のように可愛い女子高生だったあたしは ある日突然理不尽に殺された。
なんで?
ただ本当のことをみんなに言っただけなのに。
ただちょっとだけお金を借りただけなのに。
ただ彼氏をもらっただけなのに。
殺されたはずのあたしは、
─────生きていた。
おかしいと思い、目覚めると──────────
「よかった。お目覚めになられたのですね。
あなたをお待ちしておりました。主様。」
色白肌。
白と黒のストライプの短髪。
一箇所だけにあるピンクのメッシュ。
ピンクの瞳。
見間違えるはずがない。
ゲームで何度も何度も見たベリアンが、目の前にいた。
そして地面に垂れる髪が長く伸び、可愛らしいピンクの髪になっていることにも気がついた。
最初は偶然かもと思っていたが、後々鏡を見て確信した。
あの小説「漆黒に温もりを。」に載っていた、ヒロイン・華恋のイメージイラストに描かれていた女の子そっくりだった。
まだここは本編の時間軸前だけど、最高だった。
確か華恋は早く母親を亡くして 毒親育ちで母親そっくりの妹を溺愛する父親に「全く容姿が似てないから」と虐待されていた過去を持っていたはず!
だからそれスキップは当然!
そして最高だ、「あの」華恋になって、あいつが惨めな姿になるのを直接見れるのだから。
そうして、いよいよ美香が来る時間軸になった。
元々愛されていたけど、美香が華恋をいじめ始め出してからは余計溺愛が加速していたのよね♪
ふふ、本当に楽しみ。
そうしてあの物語のように あたしは一人で自分の部屋にいた。
物語では華恋が自分の部屋で寛いでいた時に部屋の中が急に光って、美香が来た。
そしてそこからが本編開始。
「♪〜」
そしてついにその瞬間がやってきた!!!
部屋が急に眩しいほどに光り出した。
「きゃあっ!?」
やっぱり「文章で見る」と「実際に見る」とでは大違いね。
そうしてしばらく経って光が消え、そこにいたのは...
「......ここは.........」
..............................................................................は???
はぁ!?誰この女!?
こいつ、美香じゃない!!!
確か美香は金髪だったけど、こいつは銀髪だった。
その髪は癖がなくて、後ろ髪は三つ編みをしていて真ん中に青リボンを着けていた。
瞳は青空のような青色だった。
そして顔立ちも本当に綺麗だった。
あたしもヒロインなだけあって整っているけど、こいつは普通の美貌とは違う人を惹きつける何かを持っていた。
「 なんで?なんでなんで、なんで美香じゃないの?」
なんで、なんで!?美香じゃないと物語が進まない!!!
この女の登場はなかったことにしよう、そう思ってこの女の指輪を奪おうとした時だった。
「主様!大丈夫ですか!?」
ベリアンが来てしまった。
早速こいつのせいでシナリオが狂い始めている。
小説では華恋が慌ててベリアンを呼びに行ってたのに。
「...あの、すみません、ここはどこでしょうか?」
そうして問いかける女の手の指に、あたしと同じ金色の指輪を着けていることにベリアンが気がついた。
「あぁ、そういうことですね。」
「?」
「はじめまして、二人目の主様。
私はベリアンと申します。」
「...えっと、ベリアンさん、ですね?」
何こいつ、わざと舌っ足らずな話し方して可愛いアピール?
あたしよりも身長高いくせにイタいって。
「はい。
少し説明をしますから、着いてきてくださいね。」
「分かりました。」
そうしてベリアンはあたしとこの女を連れて 食堂に向かって行った。
なんで、こんな変な女が呼び出されたの!?
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そこには、何もなかった。
何もない、何も見えない、何も聞こえない──
真っ黒な闇の世界。
その世界に、
欠陥品人形が、目覚めた─────
「──!」
次の瞬間、自分は目を覚ました。
「ハァッ、ハァッ、ハァッ...」
自分は瞳を瞬かせ、上と思われる方を見ていた。
直前まで見ていた夢がとても恐ろしかったから。
「はぁ...はぁ...はぁ......」
何回か瞬きをしたからか、暗闇に目が中々慣れてくれ、呼吸が安定してきた。
夢だったのだと安堵する。
気づけば自分は地面に横たわっていた。
ゆっくり体を起こして、慎重に周囲を見渡す。
──ここは.........どこ?
──自分は...死んだはず。
──暗......何も見えない.........
「にゃ〜お...」
どこからか、猫の鳴き声が聴こえてきた。
後ろから聴こえたような気がして、振り返ると暗闇の中で唯一見える金色の瞳を持った.........黒猫と目が合った。
......そういえば、全然動物に触れていなかった。
ちょっとだけ一役買ってもらおう。
そんなことを考えながら、自分は黒猫の方へと歩み寄った。
そうっと、そうっと、怖がらせないように、ゆっくりと。
黒猫に近づいて、目線を合わせるようにしゃがみ込む。
そして黒猫の頭を優しく撫でた。
ナデナデ
「にゃ〜お...」
「.........。」
頭を撫でると、「気持ちいい。もっとやって。」と、言っているように感じて、口角が上がっているのを感じた。
キーン...
「......?」
突然、硬貨くらいの金属の落下音が間近に響いた。
音の鳴った方に視線を向けると、それは指がはめられるほどの黒猫の瞳と同じ金色の輪っか...指輪があった。
「にゃ〜お...」
タッタッタッ...
「あ.........」
自分が指輪を拾うと、用は済んだと言わんばかりに黒猫は暗闇の中に消えていった。
なんとなく指輪をはめると、次の瞬間意識が遠のくのを感じた。
「にゃ~お...」
(.........さっきの黒猫?)
「こんにちは。」
「......え.........」
喋った...?それに赤と紫がかった目の黒猫...?
もしかして、ゴクチョーと同じ【魔女】の使い魔だろうか。
「人はみんな心に闇を抱えながら...毎日なんとか生きている。」
「──!」
「歩みを止めれば、すぐにバランスを崩してしまうから。
なるべく苦痛を感じないように...わざと意識を鈍らせながら...
そして、気がつけば時間が流れて...少しの後悔を抱えて死んでいく。」
「...........................」
黒猫の言いたいことは、なんとなくだが分かる。
黒猫の話を聞いていると、話の内容から魔女の使い魔ではないと感じた。
「私、あなたにはそうなって欲しくないと思っていた。
そして...彼らにも...」
「......自分.........もう死んでしまいましたよ..................」
「あなたはまだ死んでいないわ。
お願い。彼らを助けてあげて。
みんながあなたを待っている...」
「あなたは...先ほどから、何を言っているんですか?彼らって、一体...?」
「大丈夫...すぐ分かるわ。
さぁ、目を開けて...また会いましょう...」
「えっ、まっ、待って...!」
「きゃあっ!?」
そうして次に視界に入ったのは、アンティークの家具や高価そうな調度品、洋風のデザインで彩られた人一人分の部屋と、
叫び声をあげる可愛らしいピンクの髪の女の子だった。
そして女の子が目を開けて、自分を見ると驚いた顔をしていた。
てっきり、いきなり知らない人が現れて驚いていると思ったが違った。
「 なんで?なんでなんで、なんで美香じゃないの?」
(美香って誰?)
そうして訳が分からず呆然としていると、こっちに誰かが走って来る音が聴こえてきた。
「主様!大丈夫ですか!?」
白髪と黒髪と一箇所だけピンクの髪を持った、綺麗な男性だった。
それに【主様】って......この女の子は、この建物......いや、この屋敷の主人ってこと?
じゃあこの人は...彼女の召使い?
屋敷の主様は何か考えごとをしてるから、召使いさんの方が話が通じると思った。
「...あの、すみません、ここはどこでしょうか?」
そしてその男性は私の手の指にはめられた、あの金色の指輪に気がついた。
よく見るとあの子もしている。
「あぁ、そういうことですね。」
「?」
どういうこと?
訳が分からず頭にハテナマークを浮かべる自分に、召使いさんが恭しく頭を下げた。
「はじめまして。二人目の主様。私はベリアンと申します。」
...え?外国人......?
戸惑いながらも、返事をする。
「...えっと、ベリアンさん、ですね?」
そういうと「はい。」と笑顔で答える。
そしてピンク髪の女の子がこちらをさらに睨んでくる。
自分何かした?
「少し説明をしますから、着いてきてくださいね。」
「分かりました。」
ここがどこか分からない以上、この男性...ベリアンさんの言うことには素直に従っておくのがいい。
そう思って、自分は大人しくついて行った。
ただ、あのピンクの髪の女の子が終始睨んでくるのはしんどかった。
ヒロイン...?

名前:一ノ瀬華恋(イチノセ カレン)
身長:151cm
年齢:18歳
好物:苺
苦手:辛いもの
趣味:歌
CV:釘宮理恵
設定
・身体はあくねこのとある夢小説のヒロインだが、中身はあくねこ履修済み かつその夢小説を知っている日本からの転生者。
・転生前、お金持ちの長年子供に恵まれなかった夫婦の間に産まれ 両親には一人娘、親戚達には唯一の女の子(他の親戚の子供は全員男の子だった)として甘やかされて育った。
・両親や親戚に溺愛されて育てられ 理性より本能を優先するようになってしまい、金を借りたり 人の彼氏を奪ったり 人の悪口を言いふらしたり、相当な人数の友人達に恨みを買うようなことをしてしまい殺された.........らしい。
・本来登場する悪女の代わりになぜか女主人公が来てしまい、焦るもその悪女の代わりに女主人公が来たのは自分が転生したことで発生したバグにより現れた悪女か、美香の後の取り巻きと勘違いしている。
・敵視しており、いつか排除しようと考えている。
・勿論武術を身につけていないパンピー。
・性格は小説の華恋の性格を演じていてザ・ヒロインって感じのおっとりした可愛らしい少女だが、かなりの脳内お花畑。
・容姿はアイコンの通りで、服はフルーレお手製のドレス。
この小説は上記リンクの小説を参考に書かせていただいています。
ストーリーや主人公視点、キャラ視点など最高で見入ってしまうような小説です!
あくねこ、または鬼滅の刃を知っている人でも、そうでない人でも楽しめます!
ぜひご覧ください!












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。