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第1話

Prologue
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2026/05/12 11:18 更新



※一部 文字化け注意⚠️















































side K.I(R.S)



「キャハッ!マジザマァ!!」




あたしはあるゲームにハマってた。


それが「悪魔執事と黒い猫」、通称「あくねこ」。


最初はネットで見たビジュの良さに惹かれて始めたが 瞬く間に引き込まれてしまい、全員箱推しになった。


そのゲームはイケメン執事たちが、自分のことを「主様」と呼び 慕ってくれる。


それがきっかけで夢創作なんかにもハマった。


特に読んでいたのは、「漆黒に温もりを。」という二次創作夢小説。


それは「華恋かれん」という一人目の主様が、ある日突如現れた二人目の主様「美香みか」に酷いいじめを受けるという物語。


見てて本ッ当にムカつく。


華恋の服や持ち物をズタズタにしたり、

紅茶に毒を盛ったり、

暴漢に襲わせたり、

天使のいる場所に連れて行って危ない目に遭わせようとしたり、

何よりムカつくのは美香のセリフ。


『えぇ、そうよ。わたくしがやったけど何か文句でも?』


『ビービー泣き喚いてバッカみたい、天使が出たらあんたなんてすぐ死ぬでしょ。』


『相手にされてないのに生意気なのよ!
 わたくしの執事たちに色目使って何様のつもり!?』


『あんたみたいな育ちの悪い雑種がいるだけで空気が腐るの。
 お願いだから息をする時はわたくしの許可を取ってくれる?』


...と、華恋ヒロインを終始いじめる悪魔みたいな女で、あまりの胸糞悪さに、スマホを握る手に思わず力がこもる。


コメント欄には


『あいつマジ腹立つー!!』


とか、


『美香ざまーみろ! 天罰だ!!!」


とかで、いつも美香の悪口でいっぱい。



「まっ、でも終盤が本ッ当に惨めだよねぇ~」




あたしが好きで 今見ているシーン、グロバナー家主催のパーティーでいよいよ美香が断罪される このクライマックスシーン。


民衆にも貴族たちにも愛されている華恋に対して、美香の味方は誰一人いない。


皆からの非難の嵐の果てに、美香は悪魔執事の主の座を正式に永久剥奪される。


だけど指輪を奪っても消えるわけではない、「この世界に来るな」と言っても不確定。


それ故、美香に下された判決は.........


『グロバナー家の地下牢に投獄され幽閉の身』



「あーあ、あんなに威張ってたのに今じゃ震える声すら出てないじゃん。最ッ高......!」




王道のザマァって感じよねぇ~


この小説の作者さんわかってるぅ〜♪


『哀れな悪女の末路に嘆き悲しむヒロイン華恋に、「なにも悪くない」と寄り添う執事たち』.........



「...あーもうっ!本ッ当に羨ましいぃ~~!!
 あたしもこんなイケメンたちに愛されてみたいぃ~~~!!」




パパに買ってもらったブランド物の服やバッグが転がる。


ピンク一色の自室で、あたしは寝転がってスマホを操作する。


この小説を読んでるこのあたし 西園寺さいおんじ凛花りんかだって、こんなに可愛い可愛いお姫様なのにぃ!


パパもママも やっとの思いで産まれてきたのがあたしで、親戚の従兄弟たちの中でも女の子はあたしだけ。


みんなみんな あたしが生まれた時からお姫様みたいに扱って、可愛がってくれていた。


家族の中で一人だけ誰にも似てなくて邪魔者扱いされて、妹ばっかり溺愛されてる鬱環境の華恋と違ってね!


だから、あたしは何をしても赦されるの。


友達の彼氏があたしを好きになってもしょうがない。


お金を借りたままにしたって、

可愛い服やアクセをもらったって、

あたしの邪魔をした子がいじめっ子扱いされたって仕方ない。


...なのに、なのに


刺された


熱い

痛い

クラクラする

寒い

痛い


お気に入りのワンピースが、どんどん赤く染まっていく。


嘘、これパパに新しく買ってもらったばっかりなのに。


冷たいコンクリートが頬に触れる。


あたし、こんな所で死ぬの?


小説を読み終えて、幸せな気分で外に出ただけなのに。


あたし、何も悪いことしてないのに


ねぇ、なんで?


ねぇ、誰か助けてよ


だって、あたしだよ?


だって、あたしはお姫様で、


財閥の、西園寺の一人娘なのに.........













































でもやっぱり神様はあたしを見捨てていなかった!


なぜか次に気がついたらふかふかのベッドに寝転がっていた。


刺されたはずのお腹の痛みは消え、代わりに漂ってきたのは、ふわりと心を落ち着かせるアールグレイの香り。


不思議に思って顔を上げると、目の前にいたのは...



「よかった。お目覚めになられたのですね。
 あなたをお待ちしておりました。主様。」




色白肌。


白と黒のストライプの短髪。


一箇所だけにあるピンクのメッシュ。


ピンクの瞳。


見間違えるはずがない。


ゲームで何度も何度も見たベリアンが、目の前にいた。


そしてふと地面に垂れる自分の髪が長く伸び、黒髪から可愛らしいピンクの髪になっていることにも気がついた。


最初は偶然かと思ったけど、部屋にあった全身鏡で自分の姿を見て確信した。


鏡の中にいたのは、あたしであってあたしじゃない。


抜けるような白い肌に、宝石みたいな瞳。


あの小説「漆黒に温もりを。」のヒロイン「華恋」のイメージイラストに描かれていたイラストそのもの、いや、それ以上に完璧な美少女だった。


まだ小説ストーリー開始前軸だったけど、最高だった。


小説の前置きにもあった通り、事件が起きても悪魔化はない、平和時空でただ天使が現れたら呪文を唱えて力を解放したら守ってくれるだけのイージーモード!


そうやって過ごしていたら別邸執事たちも増えて、いよいよ「美香」が来る時間軸になった。


流石ヒロイン、そしてあたしの可愛さが相まって執事たちからの愛されポジも無事ゲット!


元々愛されていたけど美香あいつが華恋をいじめ出し始めてからは余計に溺愛が加速していたのよね〜♪


ふふ、本当に楽しみ。


小説では一人「華恋」が部屋で寛いでいると部屋の中が光って「美香」が現れた。


そしていよいよ、ここからだ。



「♪〜」




そしてそれに呼応するかのように、部屋が光り始める。



「きゃあっ!?」




やっぱり文章で見るのと実際に見るのとじゃ大違いね。


そして光が消えた時、そこにいたのは......



「......ここ、は.........」























































.................................................................................は?


はぁ!?誰よこの女!!

確か「美香」は長い金髪の巻き髪で、瞳は鋭い青紫のツンとした ふわふわで花のような愛らしさの「華恋あたし」とはまた違う可愛さだった。


でもこの目の前にいる女は肩までの短さの銀髪で 瞳は深海のような青色の瞳でその美貌もさることながら人を惹きつける何かを持っていた。



なんで...?なんでなんで、なんで美香じゃないの...!?




でも、何言ったってもう遅い。


指輪を奪ったって、こいつの登場を無かったことにはできない。


じゃあどうする?不審者って騒いで指輪を確認する暇も与えず追い出す?


そう思っていたら、部屋のドアが勢いよく開け放たれた。



「主様!!ご無事ですか!?」




ベリアンが来てしまった。


早速こいつのせいでシナリオが狂い始めてる。


小説では慌てた「華恋が」ベリアンを呼びに行ってたのに。



「...あの、すみません...ここはどこでしょうか...?」




そこでベリアンがあたしと同じ金色の指輪を着けていることに気づき 納得したように笑う。



「なるほど、そういうことでしたか。
 驚かせてしまって大変申し訳ございません。
 初めまして2人目の主様、私は執事のベリアン・クライアンと申します。」


「ん...?ベリ...アン...?」




何こいつ、わざと舌っ足らずな話し方して可愛いアピール?


あたしよりも身長高いくせにイタいって。


だがベリアンは気にもとめず、あたしたちを連れて食堂に向かった。



































No side

そこには、何もなかった。


何もない、何も見えない、何も聴こえない──


真っ黒な闇の世界。


その世界に、












































欠陥品人形ホムンクルスが、目覚めた─────


































side A.M




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「──!」




次の瞬間、自分は目を覚ました。



「ハァッ、ハァッ、ハァッ.........」




目の前は、【闇】だった。


自分は目を瞬かせ、上と思われる方を見ていた。


直前まで見ていた夢がとても【恐ろしかった】から。



「はぁ...はぁ...はぁ.........」




夢だったのだと、【安堵】する。


焼かれるような熱さは もうない。


代わりに、ひんやりとした冷気が肌を刺した。


自分を苛んでいたあの苦痛は、すべて闇の向こうへ消え去っていた。


呼吸が安定し、何回か瞬きをしたからか、暗闇に目が慣れてくれた。


気づけば自分は地面横たわっていた。


ゆっくり身体を起こして、慎重に周囲を見渡す。


ここは...どこ?

だって自分、さっきまで、



ふと、視線を下に向けて気がついた。



「え......なんで自分、この服を着て......」




今の自分は、【先生】から買い与えてもらった服を着ていた。


あの時あの人たちに取り上げられたのに、なんであるんだろう。


フリル襟と黒リボンタイが付いた 長袖の白ブラウスに、大きな長袖のパーカー、青と黒のチェック柄のスカート......胸元で揺れるリボンは真っ黒だった。


足は素足じゃない。靴といえば、先生に買ってもらった黒のショートブーツしか思いつかない。


後頭部に触れてみたら、少しザラザラとした感触があった。


これは先生にお願いして買ってもらった 青と銀色のリボンだと思う。


いや、.........というか、そうじゃなくて。






── 一番の違和感はそこじゃない。


思考を途切れさせないようにしながらも......自分の左手は、ゆっくりと自分の首へと伸びていた。


自分の指で、首筋を撫でていく。


自分の首は、そこにきちんとあった。


傷なんて、一つもなかった。


逆に、ツルツルとした感触があった。


これも先生に、自分の右側の首筋にあるタトゥーが隠れて見えないようにと、買ってもらったチョーカーだと思う。


......指先が静かに震える。



「どうして自分......生きて.........」






































































「にゃ~お...」




どこからか、猫の鳴き声が聴こえてきた。


後ろから聴こえたような気がして、振り返ると暗闇の中で唯一見える金色の瞳を持った......黒猫と目が合った。


.........そういえば、全然動物に触れていなかった。


ちょっとだけなら......いいよね


そんなことを考えながら、自分は黒猫の方へと歩み寄った。


そうっと、そうっと、怖がらせないように、ゆっくりと。


黒猫に近づいて、目線を合わせるようにしゃがみ込む。


キィーン...



「......?」




突然、硬貨くらいの金属の落下音が間近に響いた。


音の鳴った方に視線を向けると、それは指を通すのにちょうどいいサイズの 黒猫の瞳と同じ金色の輪っか...指輪があった。



「にゃ~お...」


タッ、タッ、タッ...



「あ.........」




自分が指輪を拾うと、用事は済んだと言わんばかりに黒猫は暗闇の中に消えていった。


なんとなく指輪をはめると、次の瞬間意識が遠のくのを感じた。





















































「にゃ~お...」


(.........さっきの黒猫?)


「こんにちは。」


「......え.........」




喋った...?それに赤と紫がかった目の黒猫...?


もしかして、ゴクチョーと同じ【魔女】の使い魔だろうか。



「人はみんな心に闇を抱えながら...毎日なんとか生きている。」


「──!」


「歩みを止めれば、すぐにバランスを崩してしまうから。
 なるべく苦痛を感じないように...わざと意識を鈍らせながら...
 そして、気がつけば時間が流れて...少しの後悔を抱えて死んでいく。」


「...........................」




黒猫の言いたいことは、なんとなくだけど分かる。


黒猫の話を聞いていると、話の内容から魔女の使い魔ではないと思った。



「私、あなたにはそうなって欲しくないと思っていた。
 そして...彼らにも...」


「......自分.........もう死んでしまいましたよ..................」


「あなたはまだ死んでいないわ。
 お願い。彼らを助けてあげて。
 みんながあなたを待っている...」


「あなたは...先ほどから、何を言っているんですか?彼らって、一体...?」


「大丈夫...すぐ分かるわ。
 さぁ、目を開けて...また会いましょう...」


「えっ...まっ、待って...!」
















































「きゃあっ!?」




次に視界に入ったのは、アンティークの家具や高価そうな調度品、洋風のデザインで彩られた 一人で使うには十分すぎるほどの部屋と、


叫び声をあげる可愛らしいピンクの髪の女の子だった。


そして女の子が目を開けて、自分を見ると驚いた顔をしていた。


てっきり、いきなり知らない人が現れて驚いていると思ったが違った。



なんで...?なんでなんで、なんで美香じゃないの...!?


「...?」(ミカって誰?)




そうして訳が分からず呆然としていると、こっちに誰かが走って来る足音が聴こえてきた。



「主様!!ご無事ですか!?」




白髪と黒髪と一箇所だけピンクの髪を持った、綺麗な男性だった。


それに【主様】って......この女の子は、この建物......いや、この屋敷の主人ってこと?


じゃあこの人は...彼女の召使い?


いや、燕尾服を着てるからそれなりに格式高い人かな。


だとすると......執事?


屋敷の主様は何か考えごとをしてるみたいだったから、執事さんの方が話が通じると思った。



「...あの、すみません...ここはどこでしょうか...?」




そしてその執事さんは自分の手の指にはめられた、あの金色の指輪に気がついた。


よく見るとあの子もしている。



「なるほど、そういうことでしたか。」


「?」




どういうこと?


訳が分からず頭にクエスチョンマークを浮かべる自分に、執事さんが恭しく頭を下げた。


え?なに?



「驚かせてしまって大変申し訳ございません。
 初めまして2人目の主様、私は執事のベリアン・クライアンと申します。」


「ん...?ベリ...アン...?」




外国人......?


そしてピンク髪の女の子がこちらをさらに睨んでくる。


自分何かした?


ベリアン・クライアン、と名乗った男性は自分たちに着いて来るよう伝え、素直に従う。


ふと、クライアンさんが尋ねた。



「そういえばお名前は何ですか?」


「...え?」


「いつまでも2人目の主様とお呼びするわけにはいきませんので。」


「あ...確かにそちらが名乗ってくれてるなら自分も名乗らないと、ですよね。
 自分は芽吹メブキアオイといいます。
 よろしくお願いします。えっと...クライアンさん。」






























ヒロイン...?



名前:一ノ瀬いちのせ華恋かれん

身長:151cm

年齢:18歳

好物:苺

苦手:辛いもの

趣味:妄想

CV:釘宮理恵

設定

・身体はあくねこのとある夢小説のヒロインだが、中身はあくねこ履修済み かつその夢小説を知っている現代日本からの転生者

・転生前の名前は、西園寺さいおんじ凛花りんか

・転生前、お金持ちの長年子宝に恵まれなかった夫婦の間に産まれ 両親には一人娘、親戚たちには唯一の女の子(他の親戚たちの子供は全員男の子だった)として甘やかされて育った

・両親や親戚に溺愛されて育てられ 理性より本能を優先するようになってしまい、お金を借りたり 人の物や彼氏を奪ったり 人の悪口を言いふらしたり、相当な人数の友人たちに恨みを買うようなことをしてしまい殺された.........らしい

・本来登場するはずの悪女の代わりになぜかアオイが来てしまい、焦るも その悪女の代わりにアオイが来たのは自分が転生したことで発生したバグにより 新たに現れた悪女か、美香の後の取り巻きと勘違いしている

・なお、同い年と勘違いしている(ヒロインと悪女は同じ18歳だったから)

・敵視しており、いつか排除しようと考えている

・武術などを身につけていないパンピー

・性格は小説の華恋の性格を演じていて ザ・ヒロインって感じのおっとりした可愛らしい少女だが、かなりの脳内お花畑

・服飾はフルーレお手製のドレス
















主人公


名前:芽吹メブキアオイ

漢字ver:芽吹メブキアオイ

身長:153cm

体重:42kg

年齢:14歳

誕生日:9月26日

魔法:???

トラウマ:???

CV:安済知佳

設定
???

服装 (どうでもいいよって人は飛ばしてください)

・フリル襟リボン付き長袖白ブラウス
 大きなフリル付きの襟と、胸元の黒リボンが特徴的

・青と黒のタータンチェック柄プリーツミニスカート
 裾の黒いレースフリルが付いてる

・長袖オーバーサイズ黒ジップアップパーカー
 袖に黒リボンが施されている
 袖口が絞られ、リボンで結ばれたボリュームのあるキャンディースリーブ

・レザー調のレースアップ黒ショートブーツ
 サイドのダブルベルトが目を引く
 ボリュームのあるトラックソールと太めのヒールが特徴的

・青と銀のサテン生地を組み合わせた、華やかなバイカラーのリボンバレッタ
 三つ編みハーフアップの結び目に着けてる

・中央に大きなシルバーのOリングがあしらわれた黒チョーカー
 素材は光沢のあるエナメルのような質感で、エッジの効いた印象
 シンプルなOリングとスタッズが、首元を引き締めるアクセント






















この小説は上記リンクの小説を参考に書かせていただいています。


ストーリーや主人公視点、キャラ視点など最高で見入ってしまうような小説です!


あくねこ、または鬼滅の刃を知っている人でも、そうでない人でも楽しめます!


ぜひご覧ください!


















2026.5.10

えー...皆さんお久しぶりです...樹亜麻きあま梓子あこです...


まず始めに...











マジで申し訳ございませんでした.........🙇‍🙇‍🙇‍


それしか出てきません、はい、本当にすみません.........


諸事情だったり、体調不良だったり、一から書き直したりと、


活動報告にも顔を出さずに本当にごめんなさい.........🙇‍🙇‍🙇‍


これからは、ちょこちょことですが、少しずつ書いて投稿していきたいと思います.........


あ、えっと、話は変わって宣伝です





本人に許可は取ってあります。


私が参考に書かせている小説のリメイク版です。


こちらも是非読んでみてください!





































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