由衣とは恋敵になりたくなかった。
新しいクラスで新しく出来た友達。そんな子とライバルなんて嫌。
しかも勝てそうにない相手。だからちゃんと確認したくて聞いてみたところ、、
いろんな話を聞けた。
まず、由衣ちゃんは中学の頃から龍の方が好きだということ。
煌くんはその恋の話を聞く係だということ。
でも龍はモテるから全然相手にしてもらえてないらしい。
こんな可愛い子他にいないのにな。龍、贅沢だなぁ。
そんで、なんか私が煌くんに気を寄せてることもバレてる。
由衣は感が鋭い。すっごく。
それか私がめちゃくちゃわかりやすいとか、?
いやいや、でもそんなに煌くんの話してないし、わかるはずがない。
昼休みになった。
昼食はいつも由衣と二人で食べていた、が
今日はなんかいつもと違うみたい。
すっごいにぎやか。
いつも昼休みになると煌くんの元に龍はやってくる。
私たちとは別々だけど、なぜか今日は一緒だ。
急に話を振られた。
龍とは前クラスが一緒でちょこちょこ喋ったりしていた。
特別仲が良かったわけではないけど。
相変わらず煌くんは静かだ。
あんまり喋らない。
チラっと煌くんの方を見てみると、
机に置かれたスマホからイヤホンの線が片耳だけに繋がっていた。
何かを聞きながら、龍と由衣の絡みを眺めご飯を食べる。
相変わらずイケメン。尊い。
!!
やばい目があってしまった、、
そう言いながら私にスマホの画面を見せた。
見せられた画面には「洋楽プレイリスト」と書かれたものが再生されていた。
何気ない「好き」の二文字の破壊力。半端ない。
それにしても他の二人に向けられる言葉より、私に対しての文字数が圧倒的に少ない。
でも前よりかは遥かに喋るようになっていた。
そう言ってもう片方のイヤホンを差し出してきた。
突然のことに驚いてしまった。
そう言って渡されたイヤホンを受け取る。
ドキドキしながらイヤホンを耳につける。
すると聞き覚えのあるメロディーと歌声が流れてきた。
キーンコーンカーンコーン
お気に入りの曲が流れているイヤホンを返しながら言った。
近くで見るイケメンは異次元級にイケメンだ。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。