第5話

四話 火事の後
2,073
2019/09/16 03:41
         出久side
あの後、消防隊が来て火は消された。
そして、あなたちゃんのお父さん、お母さんの死亡に確認された。
お葬式が開かれた時、あなたちゃんは泣いてなかった。
いや、泣けなかったんだと思う。
家が燃えてしまったから、家の修理が終わるまであなたちゃんは僕の家に住むことになった。
あなたちゃんは、もぬけの殻のようにボーッとしてる事が多くなった。
遊んでいる時も空元気をしているようだ。
僕とかっちゃんは「大丈夫?」などと声をかけると、あなたちゃんは辛そうな笑顔を浮かべて「大丈夫だよ。」という。
見ているだけで辛かった。
      ある日の事だった。
      遊んでいる時だった。
        ピンポーン
緑谷出久
あれ、誰来た。
出久の母
あ、はーい。
       お母さんが対応する。
出久の母
あなたちゃーん!
お客さんだよ~
あなた

あ、はい。
今行きます。

そう言って、あなたちゃんは行ってしまった。
       トガちゃんside
 私はあなた会いに行くために歩いていた。
トガヒミコ
久々だな。あなたと会うの
そして、角を曲がる。そしたら、あなたの家。
      の、はずなんだけど
     あなた家は修理されていた。
トガヒミコ
   私は修理をしていたおじさんに聞く。
トガヒミコ
あの、何があったんですか?
私、ここの家の子と友達で……
工事のおじさん
あぁ、あのね。
ここで火事が起きちゃって、修理しているんだよ。お嬢ちゃん。
トガヒミコ
!!
あの!その家の人達は無事ですか!?
工事のおじさん
……あのね、お嬢ちゃんの友達の子のお父さんと、お母さんが亡くなってしまったんだ。
トガヒミコ
え……
    あなたのお母さんとお父さんが…
トガヒミコ
あの、私の友達はどこにいるか分かりますか?
工事のおじさん
あぁ、それなら隣のあの家にいるみたいだよ。
      おじさんは指を指す。
トガヒミコ
ありがとうございました!
       私は行こうとする。
工事のおじさん
あ、待って!
トガヒミコ
あ、なんでしょう。
工事のおじさん
あのね、家の中からこれが見つかったんだけど……
そう言ってポケットから少し焦げた袋のようなものを取り出す。
工事のおじさん
2階の鉄の引き出しから見つかったんだ。
お嬢ちゃん、その子と友達なら届けてやってくれないか?
トガヒミコ
!!はい!分かりました!
     そう言って私は袋を受け取る。
工事のおじさん
じゃあ、またね。
トガヒミコ
はい!
私はおじさんに手を振り、隣の家へ向かう。
そして、その間、少し袋の中身を確認する。
トガヒミコ
    これは、あなたに届けないと。

そう思いながら私は隣の家のインターホンを押した。
       -------❁ ❁ ❁-------
作者
作者
終わりです!
更新速度遅くてすみません……
約ネバの方ももう少しで更新しますので……
麗日お茶子
私達まだー?
作者
作者
んー、三話ぐらい後かな‪w
麗日お茶子
おそっ
作者
作者
ごめんて
作者
作者
では!
麗日お茶子
またねーっ!

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