第42話

番外編:アネモネを散らして(嘗ての記憶)
4,400
2021/05/13 11:21
こちらは"前"の話となっております。

色々と変更させて頂きました。

急ですみません🙇🏻‍♀️💦

以上、べりん。からお知らせでした。





本編へ↓↓↓








ーあなたsideー










遂に姿を表した鬼舞辻無惨。









鬼舞辻と戦うということはすなわち、













___私の死を、意味することでもある。














産屋敷耀哉
…やぁ、"無惨"。やっと会えたね。








空気が重い。








未だかつて感じたことの無い圧力プレッシャーを感じる。








しかし、一見それを感じさせないほどのにこやかな表情でお館様と鬼舞辻は対面している。









それが逆に底知れない恐怖を掻き立てる。












鬼舞辻無惨
…私が直々に殺しに来てやったんだ、光栄に思え。







鬼舞辻はそう言い、不気味に微笑む。










言葉ひとつが、重い。







常に首元に刃物を突きつけられているような緊張が走る。















___ああ、私の人生は…もう、終わるのか。









そう悟るほどには、鬼舞辻とは恐ろしい存在だ。









……死が近づくと、人間は大切な人を思い浮かべると聞いたことがある。













今、私の脳裏に浮かんだのは……






































___『それでもいい!

あなたがいるからな!

もう一人で抱え込むのは辞めにしないか?』










『違う!!違うんだ!!本当は……!あなたが鬼を倒したんだ!!!』














『帰らない。俺は…帰らないぞ。
俺達には……あなたが必要なんだ。』

















『月が綺麗ですねの意味を……そのままの言葉で、君に…伝えるから。

だから……待っていてくれ。』


























…愛おしげな目で、穏やかに微笑む彼の姿。


























彼は、私にはもったいないくらい……優しかった。
















……陽だまりのように暖かい心の持ち主で、








柱合会議の時、彼が私を助けてくれたあの瞬間が…












あの日のことが、忘れられない。










彼と過ごしていくうちに…死ぬのをやめようとさえ思ってしまった。
















なんとか生きていられる方法はないか、考えてしまった。















___でも……彼には、もっとふさわしい人がいる。


















その人はきっと…私なんかと違って表情豊かで、















優しくて、あたたかい…太陽のような人。




















彼は、そんな素敵な人と結ばれるべき。


















私は……ここで鬼舞辻を倒して、彼の……

みんなの、幸せな未来に繋げるの。



















それが、私にできること。


























だから……



















私は"この想い"を散らす。

















まるで……





















"アネモネ"が、散るように。





















美しく、散らすの。











































私は目を閉じ、ゆっくりと開く。












そして…刀を抜き、鬼舞辻に向ける。















常闇 あなた
鬼舞辻無惨、……私はお前を殺す。




















___"私の命"と、引き換えに。


















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"アネモネを散らして"






















彼女が、今まで秘めていた"想い"。























それは、心の中に咲く……























一輪の"アネモネ"。


























彼女はそれを……


























美しく、散らした。











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▼滲んだ、この想い。
あなたに、心の侵食を許したの。
夜を飼い慣らした眼に、あの日の月と…あなたを映した。

▷キミという甘い蜜に縋った。
冷たい暗闇の夜に、光が差したあの時だけを見ていたかった。

▼▷林檎を煮込んだ鍋に、アネモネを散らした。
___でも、もう手遅れみたいだ。





























___ああ、残念。片方黒いね。

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