それから使用人は毎日のように、
少女の姉に殴られ蹴られるようになった
だが、使用人は何も言わずに耐え続けた
多少の呻き声を漏らしながらも、必死に堪えた
嘲笑い、馬鹿にした口調で
少女の姉は上から見下しながらそう言った
使用人は何も言わず、
ただ無言で、攻撃をされ続けた
殆ど表情も変わらない
少女の姉は反応が無くて、心底つまらなそうだった
その様子を影でジッと見ていた少女
遂には堪えきれなくなって、思わず飛び出し、殴られる寸前の使用人の前に入った
少女の姉は少女の腹に拳が見事的中し、
少女は其の儘地面へずり落ちた
その場で倒れた少女を使用人は目を見開いて、慌てて少女の名前を呼び急いで駆け寄った
使用人と姉の間に入って、
代わりに攻撃を食らい、その場に倒れ込んだ少女
姉は見下し、冷徹で冷酷な目で少女を睨みつけた
そう言って、少女の姉はヒラヒラと手を振り、
バタンと大きな音を立ててドアを閉めた
使用人の表情は今までで一番苦しそうだった
少女の傷付く姿を、
もう之以上見たくなかったのだろう____
「 「 これ以上自分を傷付けないで 」 」
眉を下げながら少女は不安気にそう言った
やられっぱなしの使用人が、
急に居なくなってしまうんじゃないかと思うと、
怖くて仕方がなかったのだ
その言葉に、使用人は何も言わなかった
何せ、呪術関係者だ
何時何処で死ぬかなんて分かりやしない
お互いがお互いを不安に思う。
その頃の少女はまだ分からなかった
この時には死のカウントダウンが迫っていた___














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。