今日は曇天の空。
湿気がすごくて、蒸し暑いのにシーツはひんやりとしている。
雨が今にも降り出しそうで、せっかくの休みなのに布団を干せない。
「…こういう日に限ってヤりたくなるんだよなぁ」
そう、この前北見と買った例のディルドは新品未使用。
ここ数日、俺はオナ禁をしていた。もうほんと、課題が多すぎて……
やっと一段落したし、久々に───
そう思ってリュックの奥底に突っ込んであったディルドをとりだす。
全長20cmはあろうソレ。
これ…ほんとに尻に入るよう設計されてんのかなってくらい大きい。
大体男性器は13cmくらいが平均らしいが…
「…そういえば榊さんもこのディルドくらいかも」
あれは勃起していたからもあると思うが結構なデカさだった気がする。
ぶっちゃけあの時のことは記憶が曖昧だから確証はないけど。…まぁ、あの時の腰の痛さが物語っているようなものだ。
「ん?これ…」
ディルドの箱の底の方に説明書のようなものが入っていた。
【これでアナタもトコロテン♡♡即イけるオナリ技!!】
「……なんだこれ」
1周まわって呆れるが、このディルドにはどうやらやり方があるらしい。
①まずは指で穴をほぐそう♡この時はイかずに寸止めしてね♡♡
「やってみるか…」
人差し指と中指を穴に少しづつ入れて広げていく。
ぐりゅぐりゅ♡♡
「……ん、♡」
気持ちいいところを擦ると体がビクビクと反応した。
だけど、なにか物足りない。今までは指で何とかしてたのに…
…きっと、榊さんのが激しすぎたせいだ。
ぬこ♡ぬこっ♡ぐりゅっ♡♡ぬりゅ♡♡
「あ"ッ♡は、ぅ♡♡んは、ふ……あ"ぁ♡♡♡」
やばいやばいやばい!!危うくイくところだった…
「ん……これくらいでいいよな」
ある程度柔らかくなったところで例のディルドにローションをかけた。
②ローションはたっぷりと♡媚薬入りのものだと尚効果あり!!
…媚薬入だとかなんとか書いてあるが、取り敢えず今は普通のローションだ。
シーツが汚れるが…まぁまた洗えばいいかと、一旦現実逃避。
「うわ…」
ローションでドロドロになったディルドは改めて見ても相当デカい。
イボイボのシリコンを中に入れたらきっと気持ちいいんだろうな。
バイブ機能もあるようで、使った時の感触を想像して身体がゾクゾクする。
じゃあ、入れ──────
「やっほー!雨宿りさせて〜」
「───え、」
「あ、」
なんで榊さんがここにいる!?!?
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。