金井side
プロデューサーさんに言われた。
「持病持ちだからって調子乗んな。
俺らに迷惑かけてるって分かってんの?
メンバーも言ってないだけで
本当は迷惑って思ってるんだよ!
本当ウザイ。さっさと辞めろよ!」
分かってた。
色々な人に迷惑かけてるの。
でも実際関係者に直接言われると
精神的に辛い。
今日の雑誌の撮影上手く笑えるだろうか。
このカメラマンも俺のこと迷惑って
思ってるのではないか…。
崇裕はよく俺の事を見ているから
俺の小さな異変に一番最初に気が付く。
きっと崇裕もちょっと気が付いてると思ってる。
カメラの前に立ち、アイドルスマイル。
カメラマンの指示に従い、
小道具を使ったり、崇裕と肩組んだり色々する。
カメラマン
「はい!OK!確認します!」
あえて深くは聞かず、俺のタイミングで
話を聞こうとしてくれる崇裕。
その心優しい気遣いに何度救われたか。
濵田崇裕という相棒は俺の心の支え。
ほんまに崇裕が相棒でよかった。
俺らの写真を見て、色々言っている弟組。
照史と淳太がインタビュー終わって俺らの所に来た。
照史は弟組の方へ混ざりに行き、
淳太は俺の隣に来て俺と一緒に集まっているのを
見守っている。
そう言って、淳太は大毅を連れて
撮影に行った。
終始、大毅のイタズラの餌食となった淳太。
ギャー!って。笑
その反応が面白くて、俺らはずっと爆笑。
カメラマンも笑ってる。
写真確認もカメラマンからは
良すぎて全部使いたいと。
淳太はどこが使えんねんと怒ってたけど
大毅は俺のお陰で淳太の最高の顔撮れた!って。笑
色々迷惑かけるけど、俺を救ってくれるメンバー。
今回の件は自分で片付けたい。
だからちょっとだけ待ってて。
そう思いながら、崇裕とインタビューに受けた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。