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第119話

2人で ③
重岡side
濵ちゃんの後に続いてやって来たのはあなたの家。

濵ちゃんが合鍵であなたの家を開け中に入る。
俺も遅れないように、中に入って行く。
濵田崇裕
濵田崇裕
ただいま〜。
重岡大毅
重岡大毅
んっ?濵ちゃん今
ただいまって言った?
濵田崇裕
濵田崇裕
ああ〜、そっかしげは知らんもんな。
重岡大毅
重岡大毅
えっ?
濵田崇裕
濵田崇裕
ルールやねん笑笑
俺とあなたの。
お互いの家に帰ってきたら
お邪魔しますやなくて
ただいまにしようって。
ソファーに座って待ってて〜と言い残して、
濵ちゃんは1度リビングから出て
どこかに行ってしまった。
濵田崇裕
濵田崇裕
お待たせ。
濵ちゃんが戻ってきたと思えば
手には何かを持っていた。
濵田崇裕
濵田崇裕
ほんじゃ今から過去話すな…。
辛くなったら言ってええから。
無理はしないでな?
重岡大毅
重岡大毅
おん、分かった。
そう言えば、ソファーの前にある小さな机に
濵ちゃんは1枚の写真を置いた。

そこにはあなたの家族全員が写っている写真。
皆笑顔でいい写真やった。
これに何が意味するんやろうと思って
手に取った時やった。
濵田崇裕
濵田崇裕
真ん中にあなたの隣で笑っている
あなたのお父さんは
もうこの世に居らん。
重岡大毅
重岡大毅
えっ…‪…?
お父さんが死んだ?

確かに俺は今まであなたのお父さんには
会ったことがない。
むしろあなたのお母さんもLIVEで数回程度。
重岡大毅
重岡大毅
なんで死んだん?
病気とか?
濵田崇裕
濵田崇裕
…そうやったら前向けるんやけどな。
濵ちゃんの目を見ればちょっと切ない表情で
ちょっとだけ沈黙が続いたと思ったら
濵ちゃんは少しだけ深呼吸して言葉を続けた。
濵田崇裕
濵田崇裕
殺されたんよ…。
あなたのお父さんは。
重岡大毅
重岡大毅
えっ?はっ?えっ?
言葉が出なかった。
薄々とてつもない過去なんやろうって思ってたけど
まさかここまでとは思わんかった。
殺されたって…。誰にや?
重岡大毅
重岡大毅
誰に殺されたん?
濵田崇裕
濵田崇裕
男の人や。
ただまだ、その犯人は捕まってない。
重岡大毅
重岡大毅
いつ殺されたん?
色々と疑問が頭をよぎる。
濵田崇裕
濵田崇裕
デビュー前の夏や。
俺とあなたの家族でキャンプ行ったんよ。
その夜複数の男が拳銃向けてきてん。
あなたは弟たちやらを見ててな。
そのあなたに男たちは拳銃を向けた。
俺とおじさんはあなたの方に走って
あなたたちを守った。
おじさんがな、その時小さい声で
お前たちは逃げろって。
俺が何とかするからって。
俺がおとりになるから逃げろって。
その後俺にむかって大きく頷いて。
あぁ、俺があなたたちを守らなって。
そのままおじさんの無事を祈って
あなたたちを連れて山下りた。
その時、拳銃の音が鳴って…。
山を下りたら警察やらが来て
そのまま事情聴取。
おじさんのこと伝えたら、救急隊員と
警察が山に登っていって。
おりてきたら、もう手遅れやった。
受け止め難い事やった。
そりゃ2人が辛くなるのは当たり前や。


もっとこの先笑える未来が来ると思ってたら
急にぱっと出てきた男に殺されて…。
重岡大毅
重岡大毅
最低やな…。その男…。
濵田崇裕
濵田崇裕
そうやな。
でも、あなたは後悔しているんよ。
重岡大毅
重岡大毅
後悔…?
濵田崇裕
濵田崇裕
おん…。
なんでおじさん置いて逃げて
しまったんやろうって。
一緒に逃げてればって…。
お父さんともっと一緒にやりたいことや
お父さんに一緒に見せたい景色があっただろう。
この仕事をしている以上
野外ライブや東京ドームでのライブを
1番近くでそばで応援してくれてた家族に
見せたいのは俺やったそう。
何度も挫けそうになった時だって
間違いなく「家族」が支えてくれた。

その「家族」に恩返ししたいから
どんなに時間がかかっても
その分ちゃんと心のこもったありがとうを伝えたい。
濵田崇裕
濵田崇裕
俺なんて言えばええか分からんねん。
俺もたまに思うんよ。
あの時俺も頷かなければって…。
あなたを苦しめなくて済んだのになって。
濵ちゃんも濵ちゃんで苦しんで…。
あなたもあなたで苦しんで…。
重岡大毅
重岡大毅
部外者がなんでそんなこと言うんって
思うと思うけど…。
濵田崇裕
濵田崇裕
そんなことないで…。
重岡大毅
重岡大毅
多分お父さんは
濵ちゃんやから大丈夫って
思ったんちゃう?
濵田崇裕
濵田崇裕
えっ?
重岡大毅
重岡大毅
1番近くで1番そばであなたを
濵ちゃんが見てきたから…。
お父さんは大丈夫って思ったんちゃう?
俺が居なくても濵ちゃんなら
あなたを守ってくれるって
思ったんちゃう?
濵ちゃんやからやと思う。
お父さんは、濵ちゃんやから
任したんやと思うで。
濵ちゃんやから。
これは間違いないと思う。
発作に苦しんでいるあなたを
優しく支えられるのは長い間一緒に過ごした
濵ちゃんだけやから。

俺もデビューして直ぐに
あなたの発作のことについて、持病について知った。

デビューして間もない時
慣れない環境であなたは体調を崩し
よく発作が出ていた。
そんな時でも直ぐに駆け寄って
不安なあなたを安心させて
「大丈夫やで」と背中を優しくさすって
暖かく優しく抱きしめるのは
他の誰のものでもない濵ちゃんやった。
重岡大毅
重岡大毅
濵ちゃんは間違ってない。
ちゃんとお父さんの意思を守ってたで。
濵ちゃんやからお父さんは頷いた。
濵ちゃんやからあなたを託せると
お父さんは濵ちゃんやったら
あなたを守ってくれると思ったんちゃう?
思ったことを伝えると
今まできっと溜めてたんやろう濵ちゃんが
ポロポロと涙を流し始めた。
濵田崇裕
濵田崇裕
あり…が…とう。
ごめん…。
重岡大毅
重岡大毅
ええんよ。
もう今日は泣き?
溜めてたんちゃう?
あなたの前では泣きたくても
泣けなかったんちゃう?
あなたが苦しんでるところ見て
自分責めてたんちゃう?
俺のせいやって。
でも全然そんなんちゃうから。
ソファーから立って
濵ちゃんの方に近付き優しく濵ちゃんを
抱きしめる。
重岡大毅
重岡大毅
よう頑張った。
強めに濵ちゃんの背中を叩くと
今まで溜めてきたであろうものが溢れ出し
濵ちゃんは声を出しながら泣き崩れた。