はじめましてのーーつづきだーーーー
幼少期圭ちゃん目線
こいつまじで……
この間の事故で固まってたやつだった
俺がどんなに話しかけてもピクリとも動かなかった
…こいつも過去に何かあったのだろうか。
そうこうしている間に光は去ってしまった
腹が立ったのでタミヤを蹴ってからあいつを追いかけた
俺は逃げるあいつの腕を掴んだ
反応でわかった。
こいつには家族が居ない
俺は光の隣に座った
光は潤んだ青い目でそう語った
俺には見えていた
小さく出されたこいつの手を
澄んだこいつの目を見ていたら不意に言葉が出た
その言葉を口にした時、ほんの少し心が軽くなった気がした
俺はこいつに救われたんだ
…父さん、母さん
俺はこいつみたいに誰かを救えるやつになるよ
「ごめんなさい圭ちゃん目線痛々しいですね()」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!