ふぁ〜あ
んぅ…もう朝?
…ここどこ?
目が覚めるとビジネスホテルみたいな感じの部屋の
ベッドで寝ていた
ガチャ
突然僕の部屋の扉がノックも無しに開き
オレンジ髪の人が入って来た
?
おい起きたか?
…君
誰だっけ?
はぁ!?
昨日の今日でもう忘れたのかよ…
中原中也!!いいか!覚えてろよ!!
中原…中也…
…嗚呼そっか
そうだったね…
…ねぇ中也くん…だっけ
嗚呼…(なんだ此奴…寝ぼけてんのか?
…なんで僕ここに居るんだっけ?
はぁ?
…いや…あれ?…んぅ…
…なにも覚えてないのか?
…いや覚えてるよ
じゃあなんでそんな事聞くんだ?
…覚えてるは覚えてるんだけど…
夢みたいな感覚でよくわからないし
なんか…モヤモヤする感覚が頭を覆ってると言うか…
…まぁいい
首領が呼んでる
行くぞ
…はーい
…
く…ん…あなたくん!
!
なに…
森さん…だっけ?
うん…合ってるよ
大丈夫?ボーっとしてたけど
…大丈夫だよ
で、何の話だっけ
…まぁいい
もう一度聞くけど
君の8年前の記憶を覚えてる限り教えてくれない?
…8年前…どうだったっけ
もうそんな昔のこと全然覚えてないよ
…そっか
では…
ねぇ…僕あんまり昔のこと言いたくないんだけど…
今みたいな尋問みたいなこと辞めてくれない?
あなたは少しムッとしたように言った
…分かったよ
では太宰くんを呼んでもいいかな?
!
絶対駄目!!!!
ガタン‼︎
っ…
…おや?どうしたのかね
そんなに太宰くんを呼んで欲しかったのかい?
…っ
あなたは森鴎外が携帯電話を取り出すと
その手を掴みあげ
森鴎外はあなたの事を煽る様に言う
昨夜は太宰くんの事を知らないと言っていたのに
何故そんなに嫌がるんだい(圧
…
あなたはただ森をジッと睨みつけている
まぁいいよ…だって
もう"太宰くんと電話繋がってるからね"
…!?
いつから…!
「最初からだよ」
「君がこの部屋に来たときからね」
…
スッ
なんだ…こんなに早くバレちゃったんだ
…やっぱり君は
あの時太宰くんと一緒にいた…
太宰くんと一緒に"心中"しようとして
失敗した…片割れ
太宰くんの双子の弟の太宰あなたくんだね
…
「…ねぇあなた…私を恨んでるの?」
…
「そうだよね…私が君を殺したようなものだし…」
「8年前森さんに救われた私と救われなかった君…」
「はぁ…本当に君と私の立場を逆転させて欲しいよ」
「おかげで私は今でもこうして生きている」
「けど本当に不思議だねぇ"死んだはず"の君が何故こうやって話したり森さんのところにいるんだい?」
…はぁ
なんでだろうね…
僕も気づいたらこうなってたんだよ
「ふ〜ん…」
「それにしても…」
サラッ
身長はあの時から変わってないのかな
!
可哀想に…生きてたら蛞蝓より身長が高くなっていただろうに…
いつの間にかあなたの背後に立っていた太宰は
あなたの頭を撫でながら哀れみの目を向けていた
…なに(睨
おぉ怖い怖い
まぁまぁ落ち着いて
僕は今兄さんと関わりたくないんだけど
えぇ〜酷いなぁ久々の兄弟の再会なのに…
久々…まぁ確かにね…
じゃあ僕そろそろ行くから
グイッ
待って待って
…
あなたはその場を立ち去ろうとするが
太宰に腕を引っ張られ立ち止まる
私…まだ君に聞きたいことが沢山あるんだけど
…それが?
だから私について来てくれない?
うゎ…
これでこの台詞聞いたの何回目…
てか今は本当に兄さんに会いたくないし…
もっと時間経ってから会おうと思ってたのに…
さぁ行こっかあなた(ニコッ
うわぁ…(引き
最悪だ(ボソッ
ねぇ二人とも私のこと見えてる?
next…!
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。