第85話

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2024/04/23 11:57
you
 う''、染みる……!!
teacher
あと少しだから頑張って?……この間は付き添いだったのに、手当される側になっちゃってね
you
 そういう時もありますよ…… 
teacher
 それで、どうして怪我したの? 
you
えと、折れた木の枝が落ちてきて、頬を掠めました

私を憎んでいる人に切りつけられたなんて言えないから、嘘をついた。

teacher
それにしては深いけど?本当のことを言ってちょうだい

私はそばにいるイユンソと目を合わせる。
彼女は先生に気付かれない程度に小さく首を横に振った。

you
……ダンボールが中々切れなくて、カッターの刃の進行方向を自分側にして作業してたんです。そしたら勢い余って、それで
teacher
そう……カッターって危険だからね。今度は気を付けなさいよ?
you
はい、すみません……ありがとうございますㅎ

先生にお礼を言って保健室を出る。

教室に戻るためにしばらく無言で廊下を歩いていると、隣にいた彼女が口を開いた。

yoonseo
 ……ごめんね 
you
 え? 
yoonseo
去年私があなたにしたこと、許してもらうことが目的じゃないけどちゃんと謝りたい
yoonseo
馬鹿だった、私。あなたへの嫉妬心を内に留めておくことだってできたはずなのに、行動に移してしまった。幼稚だった
you
……うん。許さないよ、許さない。でも上からで申し訳ないけど、自分の過ちに気付いてくれたみたいでよかった
yoonseo
 うん、ほんとにごめんなさい…… 
you
それで、今回はユウォンちゃんと何の関係があるの?

聞いてみると、彼女はこのようになった経緯を説明してくれた。


「あなた先輩と仲良くなりたい」と言ってユンソに近付いて来たこと、彼女の意図を知らないまま私のことを話していたこと。

周りが私の上履きや衣装について話していたことと、お盆前最後の準備の日に私が着ていた明らかに補修された衣装を見て彼女がやったことじゃないかと思ったらしい。

yoonseo
彼女を呼び出して問い詰めたの。そしたら全部そうだって言うから
yoonseo
でもこの事実を知ってるのは私しかいないし、かと言って直接あなたに話せるような立場じゃなかったから、二人が一緒にならないか見張ってたの

「そしたら、これ」
イユンソはため息混じりに苦笑いをした。
yoonseo
 ごめん、間に合わなくて 
you
ううん、そんなことない。寧ろありがとう。もしあそこで振り向かなかったら、背中とかやられてたかもㅎ
yoonseo
 うわ、想像しただけで怖…… 

身震いをする彼女が面白くて、私は笑った。

あれ、私、普通に話せてる。

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