第27話

炎と命の創造神
66
2019/09/14 13:42
あらすじ

霊夢が遂にザガロの試練に挑むことになった。
お互い攻撃をかわしつつ、霊夢が徐々に
優勢になり、追い詰められたザガロは、
巨大な蛇の姿へと変貌した……。

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ザガロ「グォォォォォォォォォォォォ!!」

霊夢「なんなのそれ!?」

魔理沙「で、でかっ!」

紫「こんな姿初めて見たわ!」

早苗「それだけ本気にさせた事ですね!」

ザガロ「俺は神だ、負けるはずがない!」

霊夢「まだ言ってるの?勝つのは
私よ!ハァァァァァァァ!」

霊夢は攻撃を再開するが、

ザガロ「光符『シャイニングブラスト』」

光のビームが霊夢の弾幕を薙ぎ払いながら
霊夢を飲み込んだ。

霊夢「夢想転生!」

ザガロ「させるか!」

霊夢「きゃあ!」

ザガロは霊夢がカードを使う直前に
尻尾で霊夢を弾き飛ばし、カードを
手放させた。夢想転生は何処かへ
飛ばされ、行方不明となってしまった!

魔理沙「おいザガロ!スペル宣言を
邪魔するなんて卑怯だぞ!」

ザガロ「最終的に勝てばいいだろ?」

魔理沙「ひっ!?」

ザガロに睨まれ、魔理沙は怯えて
黙っているしかなかった。

紫「ザガロ!貴方ってそんな人じゃないでしょ!」

流石の紫も耐えかねて怒鳴りだす。

ザガロ「ああもううるさい!観客の分際で
口答えするんじゃねーよ!」

ザガロ「(ああ…くそ…イライラするぜ.…。)」

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マリオ「……!この気配……!」

???「やはり気づいていたか……。」

陰から出てきたのは、ピンクがかった
長い金髪、右に青、左に桜色のオッドアイ、
ザガロより少し大人びた感じの顔、
桜色の衣に白いズボン、金色のブーツを
履いた男だった。

ルイージ「…ブラウ・グランブルー……。」

ブラウと呼ばれた男を手を強く握りしめ
ながら睨むルイージ。

ブラウ「覚えてくれていたか、私の弟が
お世話になっているぞ。」

マリオ「ザガロの事か。何をしにきた?」

ブラウ「別に何もしない。ただ忠告しに
きたんだ、君はベヒーモスと戦っている
者達に手を貸したそうだな。」

マリオ「そうだが?」

ブラウ「決まりをもう忘れたとは言わせないぞ?」

ミカエラ「誰だか知らないが、マリオに
手を出すなら切る!」

鎌を構えて警戒するミカエラにブラウは
真顔で人差し指を差し出した。

ブラウ「……死ね。」

ミカエラ「が!?」

人差し指から赤い光線が出て、
それがミカエラの腹部を貫いた。
吐血して腹から血を流し倒れた。

リンク「お前!」

ブラウ「私は、あくまで正しいことを
行ったまでだ。闇の世界、ダークネスギルドの
一人を排除したのだよ。」

ピット「人を殺してる時点で何処が
正しいんですか!」

ブラウ「人?ミカエラ・ユーフォリアスは
人間ではない、死神だ、死を司る悪だ!」

ブラウ「それとも、裏切るつもりかな?
元シャインギルドのピット・オックスフォード」

ピット「……!」

ブラウ「私は全世界の神、すなわち、
シャインギルドも、ダークネスギルドも
全て私がルールだ!光は善、闇は悪!
最初からそう決まっている!光こそ
正義、つまり、私は正義だ!」

盛大に笑うブラウに対してマリオはー

マリオ「……貴様、少し喋り過ぎだ。」

ブラウ「悪の分際で善に抗うのか?
正義である私に?笑わせるな!」

不意に剣を取り出し、マリオをきりつけよう
とするが、

マリオ「図にのるなよ?」

片手で剣を受け止め、いとも容易く
刃を折ってしまった。

ブラウ「ほう?」

マリオ「我は善、悪の区別になど興味ない、
お前に従うつもりもない!」

ブラウ「…哀れな奴…大人しく従えば
生かしてやったものを……。まあいい、
挨拶も済んだ、御暇させてもらうぞ。」

ブラウは空間を開き、去り際に言った。

ブラウ「次に会ったら完全に消し去って
くれるわ……。」

マリオ「………。」

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ザガロ「神槍『ゴッド・ザ・トライデント』」

霊夢「キャァァァァ」

一方、霊夢はザガロの猛攻によって
身体中傷だらけに陥ってしまっていた。

ザガロ「スペルカード発動!
炎道『ファイヤーロード』」

霊夢を紅い炎で包み込み、彼女の
目の前に炎の道を出し、ザガロが
口から紅い炎を吐いてきた。
吐かれた炎は霊夢に少しずつ
広がって近づいてくる。

霊夢「嘘!?何よこれ!?」

紫「あれじゃ身動きが取れない!
もしあれを食らったら霊夢は……。」

ザガロ「喰らえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

チャージを終え、口から紅い炎を
吐き出すザガロ。霊夢は炎に拘束されていて
動けず、そのまま焼かれて爆発した。

霊夢「あああああああああああああああ」

魔理沙「霊夢ぅぅぅっっ!」

アロエ「……そ、そこまで…勝者……
ザガロ・グランブルー……。」

ザガロ「……。」

ザガロは元の姿に戻って何処かへ
飛び去っていった。

早苗「……霊夢さん……。」

紫「……どうしましょう、ザガロ、
あの様子じゃ回復を拒否されそうだし.…。」

魔理沙「……ザガロの奴、とんでもねー
墜ちた野郎だ!今度会ったらただじゃ
おかねぇからな!!!!」

目に涙を溜めて魔理沙は怒鳴る。

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医者「うーん、こりゃ植物人間状態
に陥ってしまいましたね。」

皆「!!???」

『植物人間』という言葉を聞き、
一同の身が固まる。

魔理沙「そ、そんな…!」

医者「残念ながら、ご愁傷様です。」

早苗「そんな……霊夢さん.……!」

紫「私がもっとしっかりしていれば…!」

冷たい霊夢の体に、そっと触れて
涙を零す紫。

魔理沙「.……霊夢…なんでお前が
いなくなんだよ!…私達の前から
いなくなるなんて許さねーぞ!」

???「おい、うるさいぞ。」

病室に入ってきたのはミカエラだった。

医者「ミ、ミカエラ様!!」

ミカエラ「おい、お前、霧雨魔理沙と
言ったな。親友を連れ戻したいなら
手伝ってやるが?」

魔理沙「え?」

続く

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