第46話

閃烈の超魔神
109
2019/09/26 13:04
あらすじ

キラエナに乗り込むことに成功した霊夢達は、
謎の男、セブンに遭遇した。そして、見事に
セブンを倒した霊夢達はブラウの元へ
急ぐのだった。

ーーーーーーーーーー


マリオ「ここがグランブルー神殿か」

マリオ達が目にしたのは、白と青で全身が
塗装された城であった。

ザガロ「中は凄え気持ち悪いんだよな」

魔理沙「え?」

ザガロ「入ってみたらわかる」

ギィィィィィッッ

大きな扉を開けると、長い廊下があった。しかし、
その通路の両端には、幼少期のザガロらしき絵が
ずらりと並んでいる。それも異常な数であった。
しかも、絵の題名に、『愛しの我が弟』や
『我が弟の笑顔』などのブラウの感想が関与
している気味の悪い抽象画ばかり。

霊夢「どれだけザガロが好きなんだか....。」

アロエ「可愛い絵やけど、ブラウが描いたもんやと思うと、キモいで、全く!!」

ザガロ「あった、玉座の間!」

妖夢「この先にブラウが.....!」

霊夢「行きましょう!」

ーーーーーーーー

ブラウ「......来たか!」

霊夢達が扉を開けると、広い部屋だった。
玉座の真後ろには虹色のガラス、床から天井
まで真っ白に染まっている。

ザガロ「ブラウ!」

ブラウ「おぉ、ザガロ.....会いたかったぞ!」

マリオ「生憎だが、ザガロはもう、我々の
仲間だ、貴様のような偽りの愛など不要だ!」

途端、ブラウは突然ザガロを見ていた優しい
目はマリオ達の方を向くと、鬼の形相で
睨み、怒鳴り出す。

ブラウ「黙れっっ‼️私の兄弟愛に貴様達
闇世界の者の分際で口を聞くな‼️」

霊夢「口で言ってもわからないなら、
あんたを速攻でぶっ倒すわよ!」

ブラウ「正義が悪に屈してはならない!
私はどんな手を使ってでも負けぬ、絶対に!」

早苗「そんなの独り善がりじゃないですか!」

ブラウ「ふん、どちらかが正しいかは、
戦って決めれば良い!さぁ、精々堂々と
力づくで叩き潰してやろう!」

そう言ってブラウは虹色に輝く大きな宝石を
取り出し、上に掲げると、発光し、ブラウの
身体に吸収された。するとブラウの身体は
光り、ブラウは浮遊する。

ルイージ「なんだ?」

ブラウ「私は閃列の超魔神
ブラウ・グランブルー!さぁ、愚かな人間達よ、
我が正義の光を受けるが良い!」

霊夢「何が正義の光よ!自分の実の弟を
虐待していた癖に!!」

ブラウ「虐待だと?勘違いするな!私以外が
触れて毒されたザガロを浄化してやったまで!」

アロエ「勝手な理屈やで.....!」

ブラウ「このホーリーダイヤモンドの力
で全ての闇を葬り去る!」

マリオ「ならば我は全ての歪んだ光を
葬り去る!貴様の勝手な理屈など、砕いてやる!」

ブラウ「できるものならなぁ‼️」

そう叫ぶと、ブラウは大きな虹色の翼を
背中から出し、それを大きく振りかぶると、
強い風圧が発生し、皆が吹き飛ばされた。

皆「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼️」

ブラウ「光結界発動!」

そう宣言すると、七神の周りに光るバリアが
張られた。もちろん霊夢も。

ミカエラ「マリオ!!」

魔理沙「霊夢!!」

アロエ「ザガロ!!」

リンク「ゼルダ様!!」

ピット「パルテナ様!!」

ミケルス「レイ!!」

早苗「ルイージさん!!」

ブラウ「これで七神達は動けまい!」

魔理沙「この野郎!マスタースパーク!!」

ブラウ「無駄だ!」

ブラウは魔理沙のマスタースパークを鏡で
跳ね返した。跳ね返ったマスタースパークは
魔理沙に返って来てそのまま直撃した。

魔理沙「うわぁぁぁ‼️」

パルテナ「私と同じ力!?」

早苗「グレイソーマタージ!」

ブラウ「閃光『ライトニングレイピア』」

早苗のグレイソーマタージも、光の細身の剣で
貫通して早苗に命中させた。

早苗「キャァァァァ!!」

ミケルス「チッ、どうなってやがる!?
さっきから七神の能力を使いやがって!」

ブラウ「知恵浅き者達に教えてやろう、
私は、『ありとあらゆるものを取り込む能力』
を所持しているのだ!!」

ミカエラ「それでパルテナやゼルダの技を
使えたのか!?」

ブラウ「更にこれもできる、
レイモンド・アークのビーストスパイラル!」

金色の螺旋状の弾幕を放ち、紫、妖夢、卓郎に
命中させ、着弾した。

紫「きゃぁぁ!」

妖夢「ぐはぁっ!」

卓郎「ぐっ!?」

ブラウ「勿論、私自身の技もある。
正義『ジャスティスクロス』」

皆「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼️」

ブラウは両手から青い美しい外見の短剣を
二本生成し、それを十字型に振り下ろす。すると、
そこから、青い罰点の光が出てきて、デモエナ
のメンバー達に命中した。

マリオ「.......我が動けさえすれば....!」

ザガロ「....マリオ」

ブラウ「天符『ホーリーインパクト』」

今度は青い弾幕を大量に投下し、また、
皆に命中させる。

皆「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼️」

ブラウ「神符『ゴッドエクスプロージョン』」

皆「ぐはぁぁぁぁっ!!」

ブラウは魔方陣から七色の炎を出し、皆を
焼き尽くす。

魔理沙「畜生!」

早苗「もう、力が......!」

弱っている皆の姿を見兼ねた霊夢が
ブラウを怒鳴りつける。

霊夢「ブラウ!もうやめなさいよ!
大体、なんで関係ない人まで巻き込むの!?
神様として恥ずかしくないの!?」

ブラウ「口数が多い女だな」

そう言ってブラウは霊夢を光線で体を貫く。

霊夢「かはっ!?」

マリオ「......ッッ!?霊夢!!」

ルイージ「なんて非道な!!」

霊夢は体から血を流して倒れてしまった。
辛うじて生き延びているものの、かなり息が
荒く、顔色も悪い。

ブラウ「私に逆らう愚か者は排除する!」

マリオ「貴様!罪もない者を殺傷しおって!
やはり貴様は正義などではない!!」

ブラウ「...善か悪かは私が決める事、お前ではない、そんな女に負けたお前はもう落ちこぼれだ。」

マリオ「勝とうが負けようが、霊夢は俺の
大切な人だ!それに変わりはない!」

ブラウ「大切な人?家畜の間違いだろう?」

マリオ「.....なん.....だと?」

ブラウ「そいつは女だろ?男に劣る女なんぞ、
正しい者の足を引っ張るだけだ。男がいなければ
何も出来ない、子を孕ます程度で戦えもしない
下等生物など男の家畜に過ぎん!」

アロエ「なんやて!?ウチら女が下等生物!?」

紫「でも私達は何回も男に勝ったんだけど?」

ブラウ「これだからデモエナの者達は.....
いいか?マリエイヌ・グランカート、お前の
幼馴染、リンダ・メノムこと博麗霊夢も、
どうしようもない無能な家畜だ!」

ハハハハハハと高笑いをしているブラウ、しかし、
ここでマリオの何かがプッツリと切れた。
その瞬間、体をプルプルと震えさせて、
低く、小さい声で言う。

マリオ「........何が無能だ」

ブラウ「........?」

マリオ「霊夢が無能な家畜だと⁉️ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼️」

ドォォォォォォォン‼️


ブラウ「!?」

ゼルダ「い、一体何が!?」

グレイ「何事だ!!」

マリオが完全に激怒し、周囲に凄まじい
黒い衝撃波が生じた。それに皆は驚き、マリオ
の方を見る。

ザガロ「結界が!?」

レイ「壊れた!!」

なんと、マリオの怒りの衝撃波で、全ての
光の結界が破壊されたようだ。

マリオ「オリャァァァァァァァ‼️」

ドゴォッ!!

ブラウ「グワァァァァ‼️」

マリオの強烈なエルボーが顔に直撃し、
ブラウは壁まで飛び、壁を突き破って城の
外へ放り出された。

ルイージ「兄さん!?」

マリオ「ウォォォォォォ‼️」

マリオは叫びながらブラウに接近し、空中の
ブラウの腕を掴んで地面に強く叩きつける。

ブラウ「ぐはぁっ!?」

マリオ「取り消せぇぇっっ‼️霊夢が家畜だと
いう言葉、取り消せぇぇっっ‼️」

ブラウ「がっ!?」

更にマリオは地面に押さえつけられた
ブラウの腹を殴った。衝撃でブラウの下の
地面にヒビが入り、轟音が鳴り響く。

霊夢「落ち着きなさい、マリオ‼️私達は
気にしてないから❗️」

霊夢がそう叱ってもマリオのブラウへの
攻撃は止まない。

ブラウ「小賢しい!スペルカード発動!
波動『サイクロンインパルス』」

ブラウは両隣に魔方陣を出し、マリオに
向けて巨大なレーザーを撃つ。至近距離だった
ため、当然避けられず、そのまま命中し、
吹っ飛ばされ、倒れる。

マリオ「グアァァァァァァァ‼️」

ルイージ「暗黒大魔砲『ナイトメアスパーク』」

ザガロ「爆炎『エクスプロージョン・ノヴァ』」

ゼルダ「光剣
『ストリーム・レイピア・インパクト』」

パルテナ「天界『エンジェルフラッシュ』」

レイ「黒符『ブラッディビースト』」

ブラウ「超符『ジーニアス・ブレイカー』」

七神達の攻撃に対し、両手から七色の大蛇の
ようなレーザーを放ち、七神達を吹き飛ばした。
しかし、ザガロだけには当たらなかった。

七神「うわぁぁぁぁ‼️」

ザガロ「な、なんで俺だけ」

ブラウ「愛する弟を傷付ける程私は
陥っていないぞ?」

マリオ「昔は平気で傷付けていたというのに.....」

ブラウ「黙れ!私の愛情に水を刺すな!」

ルイージ「気持ち悪い愛情だな、僕の兄さんとは
大きな違いだな!!」

ブラウ「何だと!天符『ライトブレイク』」

ブラウはルイージに大量の青い弾幕を
ぶつけ、ダメージを与えた。

ルイージ「ぐあっ!」

マリオ「ルイージ‼️」

マリオはルイージを心配し、側に寄る。

ブラウ「消えろ、
超天『エクスプロージョン・オブ・ブラスト』」

ブラウは頭上に巨大な七色の魔方陣を出し、
そこから極太の七色のレーザーを勢いよく放ち、
デモエナのメンバー達に命中した。


















と、思いきや、

ドォォォォォン

ブラウ「何!?」

マリオはカタストロフ・ロスト、ルイージは
カース・マインドハート、ザガロは
エクスプロージョン・リバースを発動させていた。
その勢いでブラウの必殺技を打ち消していた。

マリオ「デモエナは我々が守る!」

ルイージ「ザガロは返さない!」

ザガロ「お前の腐った考え、焼き尽くしてやる!」

三人はそれぞれ言い終わると、攻撃の態勢に入る。

霊夢「さぁ、反撃開始よ!」

皆「おおおおおおおおおおおおおお‼️‼️」


続く

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