コンビニ近くの綺麗な一軒家。あなたはドアに手をかけるとすぐに開いた。鍵を閉めていないのだろうか。いつか不審者にでも襲われるかもしれないとか考えないのだろう。それがあなただから。
仲良さげ(?)に家に入る二人。すると二人の鼻にはふわりと何かいい匂いがつく。 すんすん ともっと嗅ごうとしている姿はまるで犬のようだった。
あなたはそんな二人に気づいたようにクスリと笑うと靴を脱いで部屋の方に手招きした。
嬉しそうに笑うとあなたはリビングであろう部屋に入っていった。2人もあなたに続いてリビングに入室する。すると匂いはより一層濃くなった。
綺麗なリビング、あなたは奥にある台所に行き、何やら準備をしていた。エプロンを着けると、フライパンを出したり冷蔵庫から何か食材を取り出したりし始めた。
コネシマは何となく察したが、シャオロンは未だに何故自分達を家に上げたか理解出来ていなかった。どかり と乱暴にソファーに座るコネシマ。眠そうに欠伸をしていた。
会話のキャッチボールが出来ていない。呆然とするシャオロンはあなたのことを眺めた。あなたの居る台所では ジュワッ と油が弾く音がなり、 「 あちっ 」 と手を引っ込める彼女の姿があった。
「 夫婦かお前らは。 」 と言いそうになる口を紡ぐシャオロン。彼はコネシマがあなたのことを好きなのは見て察している。だが、ここまで来ると付き合っているのか?と不思議になるものだ。
騒がしいバラエティ番組を眺めるように見るコネシマはソファーのクッションを潰すように上に乗っかる。寝転がるようになったコネシマの体の上にシャオロンは座った。コネシマは 「 ぐえっ 」 なんて声を出した。
それを開始というように、戦士2名のクッション攻防戦スタート。
まるで修学旅行での夜の恒例行事のような戦争である。そんな下らないことをしているとお盆を持ったあなたが机にとあるものを置いた。それはハンバーグである。
流石男の子。というように笑みを浮かべながら2人を眺めている。手元の皿には大きなハンバーグが白の皿に映えるように人参とブロッコリー、そしてポテトが添えられていた。それプラス白米である。
シャオロンとコネシマはクッションを投げる手を止めてそちらを一瞥する也、目を輝かせた。
へにゃり と柔らかく笑い、2人を見た。そんな2人は ゴクリ と大きく唾を飲み込んだ次の瞬間、ハンバーグにかぶり付く。
ハンバーグは肉厚が凄く噛みごたえがあり、噛む度に濃い肉汁が口の中に溢れ出す。上から垂れているソースもまたハンバーグを美味の道へと誘い込んだ。ついついご飯を頬張ってしまうほど肉汁が溢れていく。箸が止まらない2人をあなたは嬉しそうに眺めていた。
興奮する2人。シャオロンは勢い良く頬張りすぎて喉に詰まっていた。そんな彼にあなたは水を差し出した。
キラキラ と輝かしい瞳で空になったお茶碗を2人はあなたに差し出した。そんな2人をあなたは笑いながら頭を撫でまわした。まるで2人は犬のようだ。
【 今日のご飯 : ハンバーグ 】
☆500越え感謝です ~ ❕❕
つなちゃんリクエストです !
ハンバーグ …
書いてて食べたくなってきました 😋
リクエスト拾うか分かんないですけど 、
コメしてくれたら嬉しいです 🤝❣️
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。