朝になった。
現実を逃避しようとしたが、事実はやっぱり覆らない。
お兄ちゃんと話したが、やはり「嘘つき狼がいる」らしい。
桜優もツルギも生徒会で最終確認があるらしく、早くに学校に行ったらしい。ツルギから連絡がきた。
テツと雅と澪緒が迎えに来てくれるのを待っていた。
不安に駆られている私に、お兄ちゃんは優しい言葉をかけてくれた。
そんなこんなで会話を続けていたら、テツが迎えに来てくれた。
やはり、みんな怖いみたいだった。
そのまま会話を交わしながら学校へと向かった。
...おっと、前にいるのは私たちとの登下校を断ってどこぞの女の方に行ったクソ男ではないか。
私たちの憎悪の視線を感じてか、いつも口から出てくる口説き文句は息をしていないように見えた。
しかし、女の子にとっては「可愛い」という言葉だけでもいいらしく、顔を赤くしながら「誰にでも言っちゃダメなんだよそう言うこと」と説教していた。
私たちが校門近くでやりとりをしていると、一つ上の翠夏芽先輩に声をかけられた。
夏芽先輩とはそこそこかかわりがある。
私が所属しているサッカー部は、部長を昂輝さんが勤めているのだが、昂輝さんは生徒会で忙しくマネージャーである私が部長として他の部活にコートの時間の話などを通しに行っていた。
そして、夏芽さんが所属しているバスケ部の部長である黒園涼先輩も生徒会の雑務で忙しそうにしていたので、夏芽さんが部長の代理を務めていた。
校門近くでずっと喋っていた。
10分ほどだった。
すると、風紀委員会に所属している子がやってきた。
涼香は一息吸ってから言葉を発した。
その言葉は、少しだけ息苦しかった。



















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。