第14話

episode9 #現実はそこにある
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2026/02/01 15:00 更新
朝になった。
現実を逃避しようとしたが、事実はやっぱり覆らない。
お兄ちゃんと話したが、やはり「嘘つき狼がいる」らしい。
望月結花
望月結花
...
桜優もツルギも生徒会で最終確認があるらしく、早くに学校に行ったらしい。ツルギから連絡がきた。
テツと雅と澪緒が迎えに来てくれるのを待っていた。
望月結花
望月結花
…あれ、お兄ちゃん。
望月優都
ん?どうした?
望月結花
望月結花
高校三年生に「嘘つき狼」がいた場合、卒業まで退学にならなかったら、どうするの?
望月優都
...確かに、そこに関する説明はまだもらってないな。
望月結花
望月結花
そうなった場合は「ゲームセット」?
望月優都
...今日の説明を聞くまでは何とも言えないな。
望月結花
望月結花
そうだよね...
不安に駆られている私に、お兄ちゃんは優しい言葉をかけてくれた。
そんなこんなで会話を続けていたら、テツが迎えに来てくれた。
木杉徹也
木杉徹也
やっぱ現実なんだね...このライアーゲームみたいなやつ...
不知火澪緒
不知火澪緒
んま、いいんじゃない?
如月雅
如月雅
ちょっと怖いなぁ...
木杉徹也
木杉徹也
僕、ちょっとどころかバカほど怖いんだけど...
やはり、みんな怖いみたいだった。
そのまま会話を交わしながら学校へと向かった。
...おっと、前にいるのは私たちとの登下校を断ってどこぞの女の方に行ったクソ男ではないか。
水野一
水野一
...で。火乃花さんは甘いものと辛い物だったらどっちが好きなんですか?
火乃花夏葉
えっと...甘いもの!
水野一
水野一
…はは、可愛いっすね。
私たちの憎悪の視線を感じてか、いつも口から出てくる口説き文句は息をしていないように見えた。
しかし、女の子にとっては「可愛い」という言葉だけでもいいらしく、顔を赤くしながら「誰にでも言っちゃダメなんだよそう言うこと」と説教していた。
姫川恵真
…あ、結花ちゃーーん!
望月結花
望月結花
あ、恵真先輩!
望月結花
望月結花
...と、砂糖先輩!
月詠砂糖
月詠砂糖
なんかひさしぶりなかんじするね~!
望月結花
望月結花
ですね!
姫川恵真
え...ハジメくんの隣にいるのはその...彼女さん?
木杉徹也
木杉徹也
多分いつも通り誑かしてます
月詠砂糖
月詠砂糖
いつからそんなに可愛げがなくなったんだ...
木杉徹也
木杉徹也
ほんと酷いですよ、人見知りな結花に「俺がいるから大丈夫だよ」って言ってたあのかわいいハジメはどこいt…
水野一
水野一
テツ。
木杉徹也
木杉徹也
…~~~♪
水野一
水野一
すみません火乃花さん、教室まで送っていきますよ。
火乃花夏葉
あ、いやでもその...お友達なんでしょ...?
水野一
水野一
...いや、大丈夫です。
火乃花夏葉
いやっ、私は大丈夫だからその...一人で行くね!
水野一
水野一
...うす。
水野一
水野一
...お前ら、
不知火澪緒
不知火澪緒
いろんな女の子誑かしてるハジメが150%悪い!
姫川恵真
でも、ハジメくんあの子狙ってなかったよね...?
水野一
水野一
え?はい。
水野一
水野一
...恵真さん、俺だって誰彼構わず狙ってるわけじゃないっすよ。
不知火澪緒
不知火澪緒
え、でもあの...”あの”ハジメが狙ってない女の子と学校行ったの!?
水野一
水野一
俺を何だと思ってるんだよ...
月詠砂糖
月詠砂糖
あ、てか結花昨日カラオケ行ったんでしょ?
月詠砂糖
月詠砂糖
心愛ちゃんのストーリーでみた~
望月結花
望月結花
はい!でも、人見知りだったので主に維人と...
月詠砂糖
月詠砂糖
え、維人に惚れるのはやめときな?
望月結花
望月結花
違います違います!!ずーーっと、透羽くんと一緒に維人を弄ってたんです!!
水野一
水野一
ろくでもない先輩すぎるだろ。
姫川恵真
ハジメくんは人のこと言えないけどね...?
翠夏芽
...あ!おはよ~砂糖ちゃんたち!
私たちが校門近くでやりとりをしていると、一つ上の翠夏芽先輩に声をかけられた。
夏芽先輩とはそこそこかかわりがある。
私が所属しているサッカー部は、部長を昂輝さんが勤めているのだが、昂輝さんは生徒会で忙しくマネージャーである私が部長として他の部活にコートの時間の話などを通しに行っていた。
そして、夏芽さんが所属しているバスケ部の部長である黒園涼先輩も生徒会の雑務で忙しそうにしていたので、夏芽さんが部長の代理を務めていた。
不知火澪緒
不知火澪緒
あ、希ちゃんもいる~~!!かわいい~~!!
柳野希
あ...こんにちは......!!
水野一
水野一
こんにちは、希。
柳野希
こんにちは、お久しぶりです...!
水野一
水野一
うん、久しぶり。
月詠砂糖
月詠砂糖
希ちゃん寝癖跳ねてる~、なおしちゃっていい~?
柳野希
もっ、もちろんです!!
校門近くでずっと喋っていた。
10分ほどだった。
すると、風紀委員会に所属している子がやってきた。
川上涼香
川上涼香
...みなさん、もうちょっとでチャイムなりますよ?
水野一
水野一
あ、涼香~!
川上涼香
川上涼香
...仮にでも委員長でしょアンタ。
水野一
水野一
そんなん投げ捨てるよ?
川上涼香
川上涼香
投げ捨てないでちょうだい。
如月雅
如月雅
でも確かに時間ギリギリだし、中入ろうか。
川上涼香
川上涼香
そうしてくれたら助かるかな。
川上涼香
川上涼香
あ、そうだ。
涼香は一息吸ってから言葉を発した。
その言葉は、少しだけ息苦しかった。
川上涼香
川上涼香
今日、1限目を使って事情説明を行うらしいから体育館に直行して。

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