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家に帰るや否や、まるで私を待ち構えるかの
ように佇むベッドに身を投げ出そうかとした瞬間
明日から風雅くんが来ることを思い出して、
部屋を一望する。
片付けなきゃ、
ゴミ屋敷ほど散らかってるという訳では無いけど
…まあ 、、散らかってる。
『 あ、これ探してたやつ! 』
掃除もたまにはしてみるもんだなぁ
そういえば家には今自分が寝てるベッドと、
ソファしか寝れそうなところはない。
『 まぁ風雅くんにベッドで寝てもらえばいっか 』
明日布団干しとこ。
そんなことより…
私は生まれてこの方家族以外の男の人と
一定期間同じ屋根の下で過ごした事なんか
1回も無い。
ましてや相手は高校生。
1番難しい時期にこんな私と一緒でええんか…
なんて、布団に入って考えていたらいつの間にか
夢の中だった。
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『 おはようございます 、』
風「 今日から少しの間お世話になります 」
仕事へ行くと最小限の荷物を持った風雅くんと
店長がもう店に来ていた。
『 え、荷物こんだけ? 』
風「 いるものしか持ってきてないから 」
丸「 風雅ミニマリストやもんなぁ〜〜 」
そ、そうなんだ…
『 なんか、必要なものあったら言ってね! 』
風「 ありがとう、」
なんて話をしている間にもう開店の時間。
丸「 さあて、今日も頑張りますかぁ 」
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。