第12話

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2021/05/28 23:20





家に帰るや否や、まるで私を待ち構えるかの
ように佇むベッドに身を投げ出そうかとした瞬間

明日から風雅くんが来ることを思い出して、
部屋を一望する。




片付けなきゃ、
ゴミ屋敷ほど散らかってるという訳では無いけど
…まあ 、、散らかってる。




『 あ、これ探してたやつ! 』



掃除もたまにはしてみるもんだなぁ



そういえば家には今自分が寝てるベッドと、
ソファしか寝れそうなところはない。



『 まぁ風雅くんにベッドで寝てもらえばいっか 』



明日布団干しとこ。




そんなことより…

私は生まれてこの方家族以外の男の人と
一定期間同じ屋根の下で過ごした事なんか
1回も無い。


ましてや相手は高校生。
1番難しい時期にこんな私と一緒でええんか…



なんて、布団に入って考えていたらいつの間にか
夢の中だった。



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『 おはようございます 、』


風「 今日から少しの間お世話になります 」


仕事へ行くと最小限の荷物を持った風雅くんと
店長がもう店に来ていた。



『 え、荷物こんだけ? 』


風「 いるものしか持ってきてないから 」


丸「 風雅ミニマリストやもんなぁ〜〜 」


そ、そうなんだ…


『 なんか、必要なものあったら言ってね! 』

風「 ありがとう、」



なんて話をしている間にもう開店の時間。


丸「 さあて、今日も頑張りますかぁ 」




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