第5話

4話
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2025/06/03 04:17 更新
彼女と会ったのは、十年位前のことです。

僕はとある研究所の破壊と、被験者の殺害を試みました。

その工場は、異能力者を研究し、完璧な異能を作ろうとしていたのです。

それで、前もって侵入し、仕掛けておいた爆弾を起動させた後、その研究所に行ってみたのですが、爆弾の威力以上に研究所が破壊されてしまっていました。

被験者たちが暴れたのでしょう。

とりあえず、被験者たちがいそうな場所を探そうと、研究所内を回っていたら…
樋口一葉(裏)
…異能力
モブ
やめっ
まだ蜂蜜色の長い髪に、紅い目をした幼女が、赤いナイフで研究員を殺しているところに出くわしたのです。

赤いナイフはそのあと地に落ちて、血液に戻りました。

樋口さんは、突っ立ってる僕に声を掛けました。
樋口一葉(裏)
貴方も、仲間?
フョードル・ドストエフスキー
違います
樋口一葉(裏)
なら、早く逃げたほうがいい
樋口一葉(裏)
ここ、全部更地にする
僕が答えると、彼女は忠告をしました。
フョードル・ドストエフスキー
おや、他の被験者たちはいいのですか?
樋口一葉(裏)
全員死んだ
樋口一葉(裏)
後は私だけ
樋口一葉(裏)
その私も、この後死ぬつもり
フョードル・ドストエフスキー
ほう、
樋口一葉(裏)
分かったら、早く逃げて
フョードル・ドストエフスキー
そういうわけにはいきません
フョードル・ドストエフスキー
貴女、私の部下になりませんか?
樋口一葉(裏)
は?
僕は彼女を誘いました。

彼女の異能があれば、僕の理想を達成するのがもっと早くなる、そう思ったからです。

僕は、彼女をそそのかしました。
フョードル・ドストエフスキー
僕は、貴女を救うためにここに来たのです
フョードル・ドストエフスキー
貴女がこのような場所にいたのは、この世界に異能と言うものがあるからです
フョードル・ドストエフスキー
異能が無ければ、君も、死んだ他の被験者たちも、こんな目にあうことはなかったのです
彼女の瞳が、手が、わずかに揺らいでいます。
フョードル・ドストエフスキー
僕と一緒に、来ませんか?
フョードル・ドストエフスキー
より良き世界を作るために
しばしの沈黙の後。
樋口一葉(裏)
…貴方の言うとおりだね
樋口一葉(裏)
分かった、貴方と一緒に行く
彼女は僕の手を取りました。
樋口一葉(裏)
貴方、名前は?
フョードル・ドストエフスキー
フョードル・ドストエフスキーです
フョードル・ドストエフスキー
貴女は?
樋口一葉(裏)
樋口、一葉
樋口一葉(裏)
宜しく、フョードル
フョードル・ドストエフスキー
よろしくお願いします、樋口さん

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