カランカラン
とドアを開ける音にも気づかなかった私、
ジョンファナに会いたいなぁ,,
小さな時からずっと隣にいてくれた
ジョンファナが現在隣にいないのも
結構寂しいものだ。
もはや片割れだとも思うように。
それくらいジョンファナは私にとって大切な
存在なのだろうなと。
するとどこかから声が聞こえた。
『あ、あの,,,』
『お姉さんのおすすめ,,
教えてもらえませんか』
あまりにも他のことを考えていて
大事なお客様が来ていたことにも
気づいていなかったみたいだ
『じゃあそれひとつお願いしますㅎㅎ』
そうお客様は微笑みながら言ってくださった
『雰囲気いいですねㅎㅎ』
『ありがとうございますㅎ』
マスクと帽子を着用していたから
目元だけしか見えなかったが、
優しかった。
『また来ますね、お姉さんも頑張ってくださいㅎ』
そう言って出て行った。
親切な人だったなと思いながら再び
曇った,,どんよりした
空を見つめたのだった。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。