朝一番に、黒髪の少女…家入硝子の声が屋敷中響いた。生き残った参加者達は声がした…大図書館へ向かう。
怯えたように家入硝子の声が聞こえる。
大図書館には血だらけで失血死した者___狗巻棘が倒れていた。血なまぐさい臭いが大図書館中に漂った。その時。
ゲームマスターの放送が聞こえる。
生き残った参加者達は、急ぐ様に会議室へ向かう。
ゲームマスターはそう言った。だが、皆は暫く口を開こうとしなかった。
…そして、やっと口を開いたのは五条悟だった。
パンダが指定されると同時に、時は来た。
参加者達は投票に移る。…そして、投票結果は。
パンダはそう言うと、ゲームマスターはにっこり、と狂気の笑みで笑い、銃口をパンダの頭に当てて引き金を引いた。そして、二日目と同じ様にタンッ、と乾いた音がした。パンダはそれからパタッ、と倒れる。
ゲームマスターの声には誰も頷かないまま、それぞれ自室へ戻る。
そう言ったゲームマスターの頬には刺青の様な物が浮き出ていたのは、まだ誰も知らない。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。