第18話

第16話
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2024/07/23 11:58 更新
まどか
.......まぶし
瞼に明るい光を感じて目を開けた
まどか
(あれ.......あの後どうなったんだっけ)
まどか
(飛行場で倒れて、)
まどか
(誰かが運んでくれたのかな)
そう思った瞬間、手のひらに土の湿った感じが伝わって来た
まどか
(外?あの食堂じゃない)
まどか
ギュ(眩しすぎ)
しばらくして、目が慣れたあと
まどか
(え、これって)
まどか
学校のジャージじゃん.......
まどか
(いつの間に戻ってきたんだろう?)
起き上がると、枕にしていたのは学校のカバン
まどか
(おかしい)
まどか
(食堂の押し入れに入れたはず)
ゆっくり立ち上がって周りを見渡すと
まどか
.......うそ
そこには見慣れたアパートがある

懐かしい風景だ
まどか
(現世に戻った.......?)
まどか
いや、でも.......なんで?
まどか
いつの間に?倒れた時?

最初は戦争時代なんて、死ぬかもしれないし
ベッドでだらだら出来ないし早く帰りたかった


あんなに戻りたくて、望んでた事のはずなのに
戸惑いを抑えきれない


呆然としながらふらふらの足で家に帰る
まどか
(健三にお礼言ってない)
まどか
(結人くんにお別れ出来てない)
まどか
(杖道さんにも言えてない)
まどか
(それに.......)
まどか
誠一の手紙.......
まどか
(せっかく書いてくれたのに
置いてきちゃったし)
気がつくと自分のアパートに着いていた


今何時か確認するためにスマホを取り出した

なぜか充電が切れてない

そして、表示された日付は










まどか
.......喧嘩した翌日?
お母さんと喧嘩した翌日の
朝、5時30分だった
まどか
(壊れちゃったのかな)
僕は家の前に立って無意識に鍵を取りだし
家に入った
.......まどか?!



リビングからお母さんが飛び出してきた


ボサボサの髪の毛
化粧が剥がれた顔
目の下にできたクマ
.......馬鹿っ!!

お母さんは容赦なく平手打ちしてきた

久しぶりなのもあって避けれなかった



かっと熱くなった頬を抑えてお母さんを見る
.......ポロ
まどか
(え、?)
どこ行ってたのよ!
まどか
(戦時中.......なんて言えない)
まどか
.......
ほんとに、世話がかかる
探しても探してもいないし、
一晩寝れないし
仕事出来ないじゃない
ほんと、どうしてくれんのよ....
まどか
(えっ、一晩、?)
まどか
ちょっと待って、
まどか
僕がいなかったの、一晩だけ?
はぁ?
頭打ったの?
まどか
.......(あれ、?)
まどか
お母さん、足泥まみれだよ?
あんたのせいよ、
あんたが帰ってこないから、
街中探してたらドブにはまったのよ
この服も洗わないとだし、




お風呂場に行くお母さんを追いかける
まどか
探したの?僕を
.......当たり前でしょ、
どんだけ世話かかる子でも、
私の息子なんだから
まどか
(声、震えてる)
まどか
ポロ
気づいたら涙が出ていた

僕ってこんなに涙脆かったっけ、
誠一
『なんや、泣き虫やな〜』
笑いを含んで言った誠一の声が、ふと蘇った
まどか
(.......もう行っちゃった)
まどか
(二度と会えない)

少し思い出すだけで涙が止まらなくなる

僕は力が抜けて床に膝を着いた


そして、目の前にある背中に抱きついた


お母さんが驚いたように振り向いて、
目を丸くした
まどか
(一睡もせず、ボロボロになるまで
探してくれた)
まどか
(ずっと待ってくれた)
まどか
(お父さんが死んで辛い中)
まどか
(女手1つで育ててくれて)
まどか
(なのに、僕は反抗して)
まどか
.......ごめん、
まどか
お母さん、今までごめん
!、ギュ
お母さんこそ、ごめんなさい
毎日イライラして
まどかに当たっちゃって
嫌な思いしたよね


鼻水をすすりながら謝ってくるお母さん


口が悪くて素直になれなくて、




ーーー結局似たもの同士の親子だなぁ、

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