ズキッ
あなた
「ッいた、、、」
痛みで目を覚ますと真っ白な天井が拡がっていた
あなた
「あれ、、私たしか…」
誰も助けようとしてくれなかったあの時、金髪の誰かが私を助けてくれた
一体誰が……と思っているとカーテンが開いた
?
「目、覚めたか」
あなた
「あ、…助けてくれた人ですか?…」
?
「助けたっつーか別にけが人を運んだだけだ」
「保健の先生が出張でいねぇみたいだから下手だけど俺が手当しといた」
そう言われて顔を触るとガーゼが貼られていて服はジャージに変わっていた…って
え
ジャージに変わってる…………?
胸元にはしかも松野と刺繍されている
あなた
「……ジャージ……」
?
「嫌だと思うけど不可抗力だ。濡れたままにしとくのも気が引けるし俺のジャージを着させた」
うそ……!!!!
てことは下着見られたの?!!!!
あなた
「…… へ、変なもの見せてすみません」
?
「いや、こっちこそ許可なくやって悪い…」
「俺は松野千冬」
「あんたは?」
あなた
「私は一ノ瀬あなたです」
松野
「一ノ瀬ね、同じクラスだしよろしくな」
同じクラスにこんな人いたっけ…?
松野
「…まぁ俺あんま学校ちゃんと来てないし知らなくて当然だ」
「じゃ俺はもう行くから、動けるようになったら一ノ瀬も帰れよ」
帰ろうとする松野くんの手を気づいたら私は掴んで引き止めていた
あなた
「ま、まって」
松野
「…?」
あなた
「その…ありがとう」
「えーと、、…不良たちにいじめられるようになってから誰も私に近づいてこなくなって…さっきみたいな事があっても見て見ぬふりされてて、」
「だから、私その松野くんに助けられてほんと嬉しかった」
「本当にありがとう」
感謝してもしきれないくらい私には嬉しい出来事だった
男の人でも優しい人がいることを知った
松野
「…」
「次もしまたあーいう目にあったら」
「俺の事呼んで」
「助けるから」
そー言うと松野くんは笑顔を見せて保健室を出ていった
あなた
「なっ……何今の顔…」
一気に熱くなった体を誤魔化すように私は布団に潜った
でも私は松野くんを信じることができなかった
あの日から1週間
うまいこと不良たちを避け続け一人逃げ切っている気分になっている日だった
あなた
「今日も会うこと無かったしもうさすがに懲りたのかな?」
なんてことを考えながら下駄箱へ向かってる時
突然後ろから蹴られ前へ転ぶ
あなた
「ッタァ!!!!!!!」
上半身を強く床に打ち付け息ができないほどの痛みが襲いかかる
一気に周りは騒がしくなり、そして聞きたくもない声が私の耳に飛び込んできた
不良A
「おいおい笑久しぶりに遊んでやろうと思ったらよ呑気に俺らの前歩いてんじゃねぇぞブス!!!!!!!」
不良B
「まだてめぇは自分が置かれてる立場を分かってねぇ馬鹿だな!!!」
ギャルA
「学習能力なさすぎ〜笑うける〜」
ただ歩いてるだけでこんな仕打ちに合うなんてバカげてる!!!!
痛みに耐えながら体を起こそうとするが
あなた
「ッギャ!!!!!や、め…!」
腰を踏まれ髪の毛を引っ張られる
不良A
「お前さ自分が俺らから逃げられるとか脳内お花畑にして今日まで生活してたわけ?」
「んな事はよてめぇが死ぬ限り訪れねぇんだよ!!!」
そう言うと体を蹴られ始める
一気に痛みが襲いかかり意識が飛びそうになる
不良B
「お前よ、あの松野に助けられたんだって?」
松野くん……?
不良B
「松野に助けられて少しは自分に手を差し伸べてくれる人がいるなんて馬鹿な勘違いしちまってんだろーけどよ」
「悲報だァ」
「松野はな、東京卍會壱番隊副隊長!!!あいつは人を平気でぶん殴れる俺らと同等な冷酷な野郎だァ!!!!!!」
………え……なにそれ……
東京卍會……?
何言ってるの……松野くんがあんたらと同じく人を平気で殴る人なわけ…そんなわけないじゃん
不良B
「あいつは俺らのチームの先輩を骨が折れるまでボコボコにした奴だァ!俺らはな恨みがあんだよあの野郎に!」
「だからなぁ心底ムカつくんだよ!!!俺の嫌いなてめぇらが関わってるとな!!」
やめて
嘘つかないで…
松野くんはそんな人じゃない不良なんかじゃない
あなた
「ッ……ま………松野くんは…ッそんな人じゃない」
不良A
「おいおいすっかり、松野の事気に入っちまってるみてぇだなぁ!!」
不良B
「ギャハハハ!!!!!!あいつはやめといた方がいいぜ??」
不良B
「東京卍會はよ、無敵のマイキーを総長にイカれた野郎が集まったチームだ」
「松野はその壱番隊の副隊長ォ!やべぇ野郎に決まってんだろ!!!!!てなわけで、お前は大人しく俺らにいじめられてればいいんだよ!!!ブス!!」
私は不良が嫌い
兄を兄じゃなくし、私は毎日殴られた
何のために…不良がいるの?
人を傷つけるため?自分が1番になりたいから?
松野くん………
そっちの人間だったんだねッ
不良A
「やっと大人しくなったかよブス!!!自分の立場をちゃんと理解してりゃ俺らもよ優しく遊んであげるんだわ」
不良A
「でもなァ……俺らから逃げ続けたこと!!!!あの松野と関わったこと!!!!許せねぇーんだ」
やばい…だめだもうここにいちゃ
私は痛む体を必死に動かし距離を取ろうとする
けど体を踏まれ動けなくなった私を
こいつらはさらに殴り続けた
不良B
「てめぇが松野と関わるからいけねぇんだよ!!!恨むなら松野を恨め」
意識がどんどん遠くなっていく
もう私
死ぬのかな…笑
松野
「何してんだてめぇら!!!」
……え……?………
不良A&B
「ッグハッ!!!!!!!!テ...メェ…!!」
不良たちは少し離れたところで尻もちをついていた
霞む目で見上げると、松野くんが立っていた
な、んで……
松野
「一ノ瀬」
「俺言ったよな」
「あいつらにひでぇことされたら、俺を呼べって」
「少し待ってろ、お前を助ける」
どうして…ねぇ
松野くん不良なんでしょ?
私を助けるなんておかしいよ……
全員皆同じ不良じゃん
あの時私を助けたのもなにかいいように使う為の理由があったんでしょ??
あなた
「……やめて…ッ」
松野
「…は?……お前何言って」
あなた
「不良なんかに!!!!」
「助けられたくないの!!!!」










編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。