それについては、私は何も知りません。
他の教師に言って下さい。
エッ
何です?
イヤ、怒らんねや、って。
.......そういうのは、たぶん、与えられたものはキチンとやらなくてはいけない宿命です、って言わなくちゃいけないんじゃ?
う~ん、なんか違うけど、そっちの先生よりは正解に近いかな?
どういう意味です?
そ、それより、先生、俺らの担任の先生やん!
?担任って?
エッ知らんの?
とにかく、よろしくな~
また明日、先生~
そう言って、少年は去っていった。
大きくこっちに手を振っている。
さて、私たちもいきますか。
明日は何をすれば?
担任とやらを務める教室へ行きます。
私は2ー2、あなたは?
2ー1。近いわね。
.......確か、妹がいた教室っぽい。
私のクラスには誰がいるでしょうね。
一晩は、みんな学園で過ごした。
(実は、何もなかったわけでもない。)
次の日の朝。
2ー2に、リュウセイは向かっていた。
扉を開けて中にはいる。
すると、見覚えのあるハート型のあほ毛が。
っな、まさか.......!?
へ!?
リュ、リュウセイ!?
二人は昨夜、とーっても仲が悪くなったのだ。
驚きとどうしようもない怒りで、二人は猫目、狐目にもどってしまった。
なんでお前がいんだよっ!?
そっちこそ、来るって聞いてないよっ!?
.......ま、まさか.......!
ああ、.......
.......2ー2の、担任だ。
ほぇえええ!?
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。