⬆の話をしているシーンがすぐ出ます。
忘れてしまっている方は読んでくることをオススメします!
ここにな。
そう言ってカゲツは突き当たりで何もないところをコンコン、と叩いた。
たしかに、俺の前世の記憶をたどって考えてみれば、この屋敷のこの場所には鏡があったような気がする。
そうだった気もする。
黒い鏡の中の景色で、僕はそう願っていたから、とカゲツは語ってくれた。
来た道をもどる形で俺たちは前へ進む。
1度だけ鏡を見るために振り返ると、そこには9つの美しい宝石が光り輝いていた。
9つの宝石で円が形作られ、その真ん中に眩い虹色の光がある。
まるで俺たちを祝福するみたいに。
……もう、奪わせやしない。
またあの日々を、9人で笑って過ごせる日々を、
いってきますも、いってらっしゃいも、ただいまも、おかえりも、誰一人欠けることなくそう言い合って。
そんな平和な未来を願って、あなたが来るのを待つ。
マナは目の前に倒れている死体を遠くの方に投げて、手をはらいながら、そんなことを言った。
物騒な光景に思わずびっくりして2度見をしたが、そういえば先程誰が一番早く殺せるかという勝負をしよう、と言っていた気がする。
……Oriensって意外と血の気盛んなんだな……
口では乱暴なことを言いつつも、頬が緩んでいるのを見ると、久しぶりの再会に喜んでいるようにも見える。
……あとは、あなただけ。
寂しくライがつぶやくと同時に、
「ただいま」
そう、声が聞こえた気がした。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。