
鬼玉依様!
9回目のスポライありがとうございます!
零下様!
スポライありがとうございます!
TMプリン様!
スポライありがとうございます!
めっちゃくちゃ嬉しいです!
そんでは本編どうぞ↓↓↓
お互いの腕を掴んで
力比べのようなことをしていると、
また遠くから誰かの “ 色 ” が視えた
山本さんに気を取られている間に、
足をかけられて地面に押さえつけられた
背中を膝で、頭を手で押さえつけ、
私は身動きが取れなくなった
先程の山本さんの「曲者」という言葉から考えると
お城に近づいている私の存在は
きっとたくさんの忍びに知れ渡っている
私は雑渡さんが死にかけている理由も、
誰が死にかけさせたのかも分からない
ずっと目配せをしている
なにか情報交換でもしているのだろうか
お腹を強く蹴られて、口から唾液が出る
容赦がない
知人だからと、少しだけでも
加減してくれたりしないものだろうか
押都さんの肩に担がれたのを確認して、
揺らぐ頭に耐えられずに意識を手放してしまった
ゆっくりと目を開けると、そこは和室だった
畳の上で、拘束されずにゆったり寝転がっている
何かがおかしい
私を曲者と判断したのなら、
どうして拘束しないのだろう
押都さんに蹴られたお腹がまだ痛い
一体どれだけの力で蹴ったのやら
そんなことを呑気に考えながら
立ち上がろうとした瞬間、
全身に “ 灰色 ” を纏っている人が見えた
その “ 灰色 ” の奥には、
私が一目見た時から綺麗だと思っていた
“ 空色 ” が……
恐ろしいと、ここまで思ったのは初めてだった
全身包帯で巻かれていて、
あんなに美しかった顔はもうどこにもない
ゆっくりと近づいて、
布団で目を瞑っている雑渡さんに声をかける
天井を見上げると、
“ 白色 ” が佇んでいるのが見えた
押都さんだ
そんなもの今はどうだっていい
今はとにかく、この人が無事なのかを…
身体の反応は無かった
多分、一ミリでも動かしたら
耐え難いほどの激痛が走るのだと思う
それでも、“ 色 ” の変化は見られた
決して反応はない
私の声に応えるように目を開けてくれる、
なんてことはない
でも、絶対に聞こえている
だって、そうでもなければ
こんなにも “ 色 ” は反応しない
裏返ってきた声を、
雑渡さんは分かっているのだろうか
とうとう目から涙が溢れ出てきてしまった
ポタポタと音を立てて畳に落ちた
全身に包帯を巻いているほど、
こんなにも濃い “ 灰色 ” を滲ませているほど、
重い火傷を負っているのにも関わらず、
雑渡さんは目を開けてこちらを見てきた
その “ 灰色 ” の中から、
胸の真ん中にうっすらと “ 桃色 ” が顔を出した














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。