前話より、数刻
私は楽様の家に着いて行った
楽様はリビングらしきドアを開ける
するとそこには
楽様によく似た男性がいた
私はとりあえずお辞儀をした
私達は後ろの男性を無視して廊下を進んだ
楽様は私を頭を少し撫で、廊下を歩いて行った
私は楽様の部屋の真ん中でボソッと呟いた
たしか、本読んでいいって...
とても意外だ
とりあえず、私は
何を読もうか決まらなかったので
背表紙を見ようと考えた
すると、視界の端に映る雑誌の並び
私はそこに手を伸ばした
表紙には天様を真ん中にした
TRIGGERの3人
その雑誌は女性向けファッション誌だった
TRIGGERのページが大半だったが
間に挟まれていたモデルの着ていた洋服が
私にはとても輝いて見えた
白いワンピース
ピンクのパーカーや
寒色を基調としたコーデ
私には見たことないものばかり
その中でも、私は
"空色のワンピース"が特に綺麗に見えた
生まれてから1度も
着させて貰えなかったドレスのように見えて
私は、1度でいいから着たかった
舞踏会で、家族やお客様に1度でいいから言われたかった
綺麗だね、と
楽様は、私の願いを叶えてくれる
あの人々と違う
私の意見も聞いてくれる
この方の傍にいれば
でも
Prrrrrrrr
現実はそう甘くない
神様は私に酷い事ばかりする
『ノースメイア王国
王宮本部 』
私は恐る恐る通話ボタンをタップした












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!