第18話

017
456
2026/03/09 17:27 更新


前進していそうでしていないのが悔しくて仕方ない。いふくんがないちゃんのことを好きにならないかな、とかどうやったら僕のこと好きになってくれるかな、とか余計なことは考えるのに……

本当にどうしたらいいのかわからなくて空回りしている。

 恋愛のことは俺に聞かないでくれる? 


だから、もう空回りしないように、顔が良くて女の子を弄んでそうな見た目のないちゃんに恋愛相談に来た。さっきから資料を交互に読んでいて忙しそうだけど、それでも時間を割いてくれてるから本当仲間思いだ。

申し訳ない気持ちも勿論あるけど、頼ってと言ってくれたからには遠慮はしない。

 ないちゃん恋愛上手そうだもん 
 え、俺が?なんの冗談っすか。全然だよ 


まるで意味わからない、みたいな表情するから、ほんとに恋愛してこなかったんだなって思う。まぁ、僕も今回がはじめましての恋だから一緒みたいなもんだけど。

 でも、全然伝えてくれないよりはウザいくらい 
 愛を伝えてほしいかな。俺は。


やっぱり、好きの気持ちを隠さなくていいってことなのか。

 なるほど……参考になります先輩! 
 ほんとに参考になってる?大丈夫? 


焦ったように聞いてくる。まぁ実際ないちゃんの好み聞いたところでいふくんとは真逆かもしれないし参考程度にしかならないけど……それだけでもありがたすぎるくらいだ。

案は有り余るほどあったほうがいい。

 全然助かった!ありがとないちゃん! 


礼を言って、生徒会室を後にする。扉を閉めて、教室に戻ろうとすると、廊下で突っ立っているいふくんを見かけた。

 え、盗み聞き? 
 いやそんなんじゃないし!! 



明らかにどこかに向かっている様子は見られないし、結構前からそこにいたような雰囲気で立っている。しかもその位置は生徒会室の壁……え、盗み聞き??

 ほんまにちゃうんやって! 


さっきからいふくんはどうにか挽回しようと必死だけど、必死であればあるだけ怪しさは倍になる。

 いや…どう考えても盗み聞きしてる位置じゃん 
 たまたまここで止まっただけやもん… 
 いや都合良すぎない?? 


そんなわけないじゃん。たまたま止まっただけ、で済まされるわけないじゃん。絶対聞かれてたじゃん……

 聞いてたなら聞いてたって言ってください 
 …聞いてました。 


ほら、やっぱり。

 だ、だってほとけ俺とは恋話してくれへんし 
 あれ…そうだっけ? 


記憶をたどる。りうちゃんとかしょーちゃんとかないちゃんとかとは恋話たくさんするけど…確かに言われてみれば、いふくんの前で恋話したことはないのかもしれない。

でも、好きな人の前で恋話はハードル高すぎでは?

 俺もほとけと恋話したい 
 あー…じゃあいいよ。初恋話しよ? 


いふくんの好みとか聞けるかもしれないしね。













「いつでも頼ってね」って言われたら遠慮しがちだけどりむは遠慮するどころかめちゃめちゃ頼る派。
これ少数派なのかな……



開催中ですからね

プリ小説オーディオドラマ