第122話

新章14
48
2026/01/02 09:45 更新


―――No Side イーストン魔法学校


アベルに勝利し、勝利を祝っていたマッシュ一同の穏やかな時間は、一人の魔導師によって壊された


金髪の謎の青年は、偶然かマッシュがその場を離れている合間に現れ、ドットらを吹き飛ばし、真っ直ぐにアベルの元に向かった


圧倒的な魔法は、その場の者たちに威圧感を与える
セル·ウォー
残念だよ、アベル……


笑みを浮かべながら、アベルの四肢を魔法で空中に固定した


青年がアベルに向かって魔法を放った時、アベルの前に小さな“何か”が立ちはだかるように出現した
セル·ウォー
……なんだ?


青年の魔法は、その“何か”によって弾かれ、空を舞った


青年が気配を感じて振り向くと、部屋の入口にはマッシュが立っていた


それと同時に、青年は激しい頭痛を感じ、顔を歪ませる


マッシュは、自分が投げた“何か”正八面体とアベルの無事を確認し、青年を見つめる
マッシュ·バーンデッド
何ですかあなた
セル·ウォー
…………まさか、こいつが?


マッシュの問いかけを無視し、青年は呟く


なにも魔力を感じないマッシュを横目に、再びアベルに魔法を放つ


だが、それは正八面体ではなく、マッシュによって防がれた


身を挺してアベルを守ったマッシュは、正八面体を回収し、ローブにしまう


青年はその正八面体に強大な、そしてよく知っているような魔力を感じ、目を細めた


そして青年のターゲットは、アベルの始末を阻止するマッシュへと切り替わった


青年が魔法を放つ


雨のようなそれを、マッシュは軽々と避け、降ってきたものを掴んで青年に投げ、反撃をしかけた


青年がもう一度呪文を唱えると、魔法は威力を増し、マッシュは反撃をする余裕がなくなった


魔法を避け続けるマッシュに、青年は追い打ちをかける


隠し持っていた鏡の魔法具を取り出し、角度をつけて自身の魔法の前につき出す


すると、鏡に触れた魔法はそのまま反射し、マッシュへと一直線に向かっていった


マッシュが空中から降り続ける魔法を避けつつ、それを認識した瞬間―――


ローブの中の一点が一瞬光り、正八面体が顔を覗かせた


正八面体から闇が広がり出る


その闇の中から現れたのは、闇色の大鎌を構えた―――あなたであった


あなたが出てくると同時に、正八面体は壊れ、粉々になって床に落ちた


あなたは構えていた大鎌で青年の魔法を振り落とし、今もなお降り続ける魔法を避けもせずに青年へ突進していく


青年の魔法はあなたに当たることなく、あなたの周りに浮かんだ小さな星のようにも見える光によって弾かれていた


青年が後ろに一歩下がった頃には、あなたはもう既に青年の目の前にいた


大鎌を振り、青年が構えていた鏡ごと薙ぎ飛ばす


割れる鏡と宙を舞う中、青年は先程と同じ頭痛を感じていた
(なまえ)
あなた
兄さん!


魔法が止んだ瞬間、あなたは後ろに向かって叫ぶ


マッシュは既に青年を間合いに入れていた


マッシュの拳が青年に触れた途端、青年は更に激しい頭痛を感じる


マッシュがもう片方の拳を握りしめたとき、青年は二人の目の前から消えていた


そして二人は同時に上を向く


青年は、既に退避する用意ができていたようだった


空間が裂けるようにして広がり、青年はその中に吸い込まれていく
セル·ウォー
探しもの……ようやく見つけたよ


青年は笑い、完全に空間に吸い込まれて見えなくなった


あなたは青年の魔力が途絶えたことを確認し、大鎌を消滅させた


そして、マッシュに向き直る
(なまえ)
あなた
兄さん。怪我はない?
マッシュ·バーンデッド
うん、まあ大丈夫
マッシュ·バーンデッド
来てくれるとは思わなかった
(なまえ)
あなた
来るつもりなかったんだけどね、兄さんが死んじゃうのは嫌だから


「じゃ、私はもう少し寝ることにするよ」そう言って、あなたは出て行ってしまった


その後ろ姿を見守りながら、マッシュはアベルたちの元へ歩を進めた―――


















ひかりん。
ひかりん。
あけましておめでとうごさいます
ひかりん。
ひかりん。
セルさんの口調わからないです……申し訳ない

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