無事ブロリーさんまで全員がお風呂に入ったらしく、洗濯機を回し始めた私は一安心していた。取り敢えずこれで3人ともスッキリしたかな。
暫くすると、洗面所のドアが開く音がした。ブロリーさんがあがったんだろう。こちらに歩いて来る足音が聞こえて来たので、冷たいお茶でも入れてあげようと思って椅子から立ち上がった時、事件は起こった。
そこに立っていたのは、ありのままでいるブロリーさんだった___________
当然私は叫んだ。そりゃそうだ、目の前にありのままでいる巨体の男が立っていればそうもなる。
私は逃げるようにキッチンへ駆け込み、今見たものを必死で忘れようとした。ダメだ、今ブロリーさんを視界に入れてはいけない…!!
昨日も見(てしまっ)たブロリーさんのあの姿を、また見ることになるだなんて誰が思っただろうか。事故過ぎる、大事故にも程があるぞーッ!!
私の悲鳴が家中に響き渡ったことで、お風呂上がりのリラックスタイムを満喫していたであろうカカロットさんやベジータさんがドタドタとこちらへやって来た。
怒り心頭のベジータさんが立ち上がった時。ブロリーさんが後ろにヌッと現れた。
相変わらずありのままでいるブロリーさんを見たカカロットさんは、全てを悟ったような顔をしてそう言った。大方の状況は理解してもらえたらしい。
ベジータさんは呆れて言葉も出ない、と言った様子で大袈裟なくらいのため息をついてジトーっとした目つきでブロリーさんを睨んでいた。
しかし、諸悪の根源であるブロリーさんは自分が何をしたのかよく分かっていないらしく、私達の反応に疑問の表情を浮かべていた。見える…見えるぞ…!頭の上の?マークが…!()
ブロリーさんの浮世離れっぷりが酷すぎる…と思っていると、「良いか!」とベジータさんが声を荒げてブロリーさんを見た。
カカロットさんに連れられて、ブロリーさんは洗面所に戻って行った。は、はぁ〜…どうなることかと思った…。マジで刺激が強過ぎるって、急な男性のありのままの姿は…。
こうして無事着替えを終えたブロリーさんだったが……
どうやら私のお父さんの服ではサイズが小さかったらしく、Tシャツからお腹がモロに見えていた…。
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。