意味わかんない
なんでそんなに言い切れるの?
通るって…
そう言いながらころんは、また僕の手を握った
確信したかのように、ころんはそう言って、僕の涙を拭った
今までのことも、これからのことも
全部、見透かされてたみたいに、優しく微笑んだ
僕が泣いても、ころんは優しく撫でる
…ああ、そういえば感謝されたことなかったか
敗北ヒーロー投稿した後なんか感謝されてて戸惑ったからね、w
…やっぱ僕だなぁ
なんで学んでるんだw?
そう言いながら、心配そうに僕のことを見た
軋む音が静かな青空に響いた
僕はフードを取り、青空を見て
今日は雲一つない晴天のようだ
昨日、雨が降ったはずじゃ…
そう思った瞬間、怪しい雲が空を覆った
この世界は、不思議だ
ガラガラ…
こおんさんは空を見上げ、不思議そうな顔で突っ立っていた
そう言い、こおんさんは少し口を動かした
だけど何かノイズのようなものが聞こえ、こおんさんの声が聞こえなかった
そう言った後、こおんさんは声が出せないということに気づき、口元を押さえた
でも、なんで喋れなくなったんだろう
少なからずなんとか意思疎通はできるぐらいは出せるらしいけど…
最初に訴えかけた、あれ…、だよね、?
いきなりいろんなことが起こりすぎじゃないですか!?()
と、とりあえず背中をさすれば楽になるって聞いたことあるから、背中をさすってみた
とたんにこおんさんは僕のさすろうとした手を取り
こおんさんは、また声が戻ったようで少し嬉しそう
だけど、すぐに真剣な表情で、僕の目を見た
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。