第2話

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2024/06/23 11:09







向井side















『貴方への愛は永遠に。
どこまでも愛し続けています。』


この手紙を最後に




彼女は、あなたは、





消えた。







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『康二!あれやろ!!』






一瞬足りとも無駄にしない思いで

彼女との毎日を楽しんだつもりやった、






でも、

『私、実は余命半年なの。』






急に言われた。






初めは理解できんかった。



でも、



彼女は真剣やった。






『だから、別れよう』






なんて、隠してるつもりであろう、
震えている手を力強く握るようにして言ってきた。




でも、



康「次は?どこ行くんやっけ??」





別れるなんて有り得ない、


最期まで近くにいるんや。



だから、


世間に公表もして、

彼女が病気なのも伝えた。


少しでも彼女と俺の時間がほしかった。


周りもあまり言ってこなかった。




俺たちは一瞬一瞬を大切にしながら、


毎日を過ごした。





『遊園地行きたい!』

『水族館行けるかなー!?』

『夢の国はさすがにやばい??』



彼女が提案してきた所、

全て行こう、と言い




『行きたい所リスト』を作った。




全て行って、


少しでも長く彼女とすごして、


少しでも多く彼女を笑わせたかった。


好きだから。

大好きだから、




誰よりもずっとそばに居たかった。








康「時間は有限やないんです。
大切な人との時間もちゃんと確保して、、それで、ッ(泣)









なんで、なんで、





あなただったん。





なんで神様はあなたを病気にしたん?




なんで、




俺たちを幸せにはしてくれなかったん?















『最期まで康二と一緒にいれたら、私すごく幸せだよ。』









なんで、あなたがこんなこと言わなあかんねん。






言う必要なんてないのに、





あなたは俺と一緒に笑って生きていくんや、、!!(泣)











『最期まで、笑わせてね、。』








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