第7話

7日目
328
2025/11/10 09:21 更新
あなた
『あー、あーっと、これ、ちゃんと録れてっかな………』
あなた
『んまあいっか』
あなた
『改めまして………………』
あなた
『どうも、探偵社、ポートマフィアの皆様』
あなた
『涼宮あなたの名前です』
あなた
『ほんとは後腐れなく終わらせるつもりだったんですけどね、』
あなた
『まだ、未練があったのでちょっとこれだけ残させてもらいます』
あなた
『………………………乱歩さんや太宰はもう気づいてると思いますけど、今回の事件は全て、俺の自作自演です』
あなた
『風花にも協力してもらいましたけど』
あなた
『なんでこんなことをしたのか』
あなた
『簡単に言えば、俺の能力が原因ですね』
あなた
『俺の能力は2つありまして』
あなた
『1つはトップ・シークレット、俺の秘密は絶対に守られる能力』
あなた
『もう一つが祈願成就、俺の願いを叶える代わりに、それに釣り合う代償をもらっていく能力』
あなた
『詳しい説明は………まあ乱歩さんがわかってるからいっか』
あなた
『兎に角、俺は能力を最近使っちゃったんです』
あなた
『そのせいで、ヨコハマが危機に陥るかもしれない……』
あなた
『それだけは、絶対に嫌でした』
あなた
『なので、まあ………………俺の死で相殺しようって考えです』
あなた
『………………………乱歩さんや社長がこれ知ったら、怒るだろうな』
あなた
『まぁ、いいんですよ』
あなた
『………………………俺みたいなクズのために、怒らなくていいんですよ』
あなた
『取り敢えず、探偵社とポートマフィアの皆さんには………いっぱい言いたいことあるんですけど、』
あなた
『時間もそこまでないので、手短に言います』
あなた
『………皆さんは強いです』
あなた
『この先、どんなことがあろうと、乗り越えられるはずです』
あなた
『だから、』
あなた
『………………………………………………いっぱい頑張った分、幸せになってください』
あなた
『それだけです………あ〜、駄目だ、涙出てきた』
あなた
『っはは………………』
あなた
『最後の、お願いです』
あなた
『………………………俺みたいなクズが、生まれてこないよう、祈っといてください』
あなた
『それじゃ………………………』
プツッ
風花
………………………………
先生
ごめんなさい、一つだけ約束破っちゃいました
あなた
『俺が死んだらさ、俺の机の上にあるレコーダー、処分しといてくれない?』
あなた
『あ、中身は見ないでよ、恥ずかしいから』
そう言ってたのに
ごめんなさい、探偵社に送っちゃいました
辞表届と同封して
……………………先生
なんで、私が先生の自殺の手伝いしたか、わかりますか
恩人なのもそうですけど、それ以上に私は
………………………先生のこと、愛してました
もちろん、恋愛対象として
十年前、しようとしてた私を救ってくれて
周りの人を助けて
何より、恋人のことを愛してた
貴方が、好きでした
風花
………先生ッ………
嫌だ、貴方がいないのは
風花
さみしい、よ………………
ねえ、先生
貴方が死んで、本当に
風花
皆が、幸せになれると思ってるんですか………?
風花
戻って、来てよ………………
あなた
『ごめんね』
風花
ッ………?
風花
………………ごめんじゃ、済まされないですよ………
風花
馬鹿………
風花
探偵社の皆
ポートマフィアの皆
ごめんね
確かに、皆にちゃんと言えばよかったかもしれない
でも、俺は死にたかった
能力使ったとき、ヨコハマが壊れるかもしれないっていう恐怖もあったけど
ようやく死ねるっていう安堵があった
ゴミクズですね
………………俺は幸せでしたよ
風花に想ってもらえて、
自分の力で、ようやく大切なものが守れて
………………………………………ありがとう
さようなら
嫌われ者の7日間、了

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