第31話

七章異世界の異変
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2020/09/28 08:09
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ねえ?貴方何してるの?
「何もしてない。ただここにいるだけ。ここで1人湖に映る景色を見るのが好きなんだ。ただそれだけだ。君は?」
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道に迷っちゃって…貴方は?
「逃げ出してきたんだ。なにもかも嫌になって…そんな時にここに来るんだ。」
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そんなの…なら私に話して?
「なんで初対面のお前に話さなきゃならないんだ?」
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ならこうしようよ!はい手を出して!
「手を出したけど何をするんだ?なんで手を握り合うんだ?」
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知らないの?まあ見てて!はいこれで私と貴方はお友達!ね!
「なんだそれ?友達?」
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そう!だから私と貴方はお友達!だから話して貴方のことを!
「分かったよ…」

それはたわいもない時間だった。しばらくして夕立になる。

「まずいな…もう遅い…近くまで送るから着いてこい。」
??
送ってくれるの!ありがとう !
「なんか…調子狂うな…」

戸惑いながら案内して村の近くまで来た。

「ここまで来れば大丈夫だろ。」
??
ありがとう送ってくれて!
「別にいい。さあ行けよ。もう暗くなる。」

そう言うと少女は走り出したが途中で振り向いて言った。
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ねえ?あなたの名前は?
「えっ名前…名前は○○○○○○」
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いい名前ね!私の名前は○○○○○○。また来るね!○○○○○○!
「ああ…気をつけて帰れよ。」

手を振り姿が見えなくなるまで見続けた。

「また会おうなんて約束したの…初めてだ。」

不思議な気持ちに包まれながらその人物は森に戻っていった。

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主人公
…掌…車…掌…車掌…!
呼ばれていたことで目を覚ました。
車掌
すみません。寝ていて聞いていませんでした。
主人公
大丈夫か?
車掌
ええ大丈夫ですよ。ただ不祥事があっただけですから!
主人公
そうか?ならいいんだが…
これは誰にも知られてはいけない……カーナ達乗組員にもましてや主人公には…絶対に…

主人公に軽く誤魔化して仕事に戻った。

しかしなぜ今思い出す。

これはもう封印したはずだ…忌々しき古い記憶に…

でももう無理なのかもしれない。

遠目から主人公を見ると魂が不安定で壊れかけている。もう今回しかない!きちんとこの意味を解決させないと…
マジシャン(地獄の門番)
(これ以上続ければいずれ耐えられなくなり死ぬぞ。いい加減覚悟を決めろ!)
そう言われましたが私はやはり覚悟がありません。今こうしているうちにも恐怖でどうにかなってしまいそうだ。

それを隠すように帽子を深く被り平然と歩き出した。

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一方地獄では
マジシャン(地獄の門番)
まずいな…これは…もしかしたら…ここも…侵食して来てる。どうする?閻魔?
「とりあえず今は抑えているが原因はわかるか?」
マジシャン(地獄の門番)
分からない…調べてはいる。
「そうか…なら良い。ワシは戻る。」
マジシャン(地獄の門番)
ああ。ちゃんと仕事をしろ…車掌…じゃないとお前の大切な…あの子は…主人公は…このままだと強制的に地獄に行くぞ。
マジシャンはそう呟き車掌のいる列車へ向かった。

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