というわけでお兄ちゃんと栃木に帰ってきました
って言ってもすぐ帰らなきゃなんだけど
結「じゃあ、墓参り行くか」
あなた「うん。あれ、蓮は?」
結「いつでも行けるからいいって」
蓮「2人で行ってきていいよ」
あなた「え、3人で行こうよ」
蓮「俺、2人が行けないから毎月行ってあげてんだけど笑」
あなた「だからだよ。3人で行ける時なんてそんなにないんだから」
蓮「姉ちゃんが言うなら行くわ」
あなた「ありがとう」
とまあ、3人で墓参りに来ました
住職さんに珍しいですねなんて
まあそりゃ来れてないもんな
あなた「ねえ、お兄ちゃん」
結「なんだよ」
あなた「……お父さんいつになったら見つかるのかな…」
結「……」
蓮「……もう、辞めようよ、変な期待するの」
あなた「分かってる。分かってるけど、」
もう生きてないことも
戻ってこないことも
分かってる
多分、見つからないんだろうなって言うのも
でも、期待をしない訳には行かなくて
結「俺らなんでこうなったんだろうな」
蓮「お母さんの前だよ。笑おうよ、」
あなた「そう、だね、笑」
お母さん、久しぶり
今、幸せですか?
またたまに来るね
あなた「さ、行こ」
蓮「早くない?」
あなた「お母さんにつらつら近況とか言わないでしょ私」
結「俺もいい」
蓮「じゃあ、なんか食べてく?」
あなた「私明日朝早いから帰るね」
蓮「兄ちゃんは?」
結「俺は明日まで居るわ」
蓮「了解」
あなた「じゃあまた、体にだけは気をつけて」
蓮「姉ちゃんもね」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。