第33話

地元
2,216
2020/12/31 09:35
というわけでお兄ちゃんと栃木に帰ってきました
って言ってもすぐ帰らなきゃなんだけど
結「じゃあ、墓参り行くか」
あなた「うん。あれ、蓮は?」
結「いつでも行けるからいいって」
蓮「2人で行ってきていいよ」
あなた「え、3人で行こうよ」
蓮「俺、2人が行けないから毎月行ってあげてんだけど笑」
あなた「だからだよ。3人で行ける時なんてそんなにないんだから」
蓮「姉ちゃんが言うなら行くわ」
あなた「ありがとう」
とまあ、3人で墓参りに来ました
住職さんに珍しいですねなんて
まあそりゃ来れてないもんな
あなた「ねえ、お兄ちゃん」
結「なんだよ」
あなた「……お父さんいつになったら見つかるのかな…」
結「……」
蓮「……もう、辞めようよ、変な期待するの」
あなた「分かってる。分かってるけど、」
もう生きてないことも
戻ってこないことも
分かってる
多分、見つからないんだろうなって言うのも
でも、期待をしない訳には行かなくて
結「俺らなんでこうなったんだろうな」
蓮「お母さんの前だよ。笑おうよ、」
あなた「そう、だね、笑」
お母さん、久しぶり
今、幸せですか?
またたまに来るね
あなた「さ、行こ」
蓮「早くない?」
あなた「お母さんにつらつら近況とか言わないでしょ私」
結「俺もいい」
蓮「じゃあ、なんか食べてく?」
あなた「私明日朝早いから帰るね」
蓮「兄ちゃんは?」
結「俺は明日まで居るわ」
蓮「了解」
あなた「じゃあまた、体にだけは気をつけて」
蓮「姉ちゃんもね」

プリ小説オーディオドラマ