舞台袖で円陣を組んで、階段を登っていく。
きっと、その先に待つのは、色とりどりの光たちだ。
心臓が跳ね上がる。強い威力のまま、緊張が押し寄せる。
だけど。
私はアイドル、私はSnowManだ。
来てくれたお客さん【全員】を笑顔で帰さないといけない。
みんなの記憶に残る、最高のステージにするんだ!
そう決めたのと同時に、スポットライトが辺りを照らした。
そこにあったのは、いい意味で想像を絶する光景だった。
思わず、見とれてしまうほど。
辺り一面に広がる、鮮やかなペンライトの波。
それぞれのお客さんの想いみたいに、1つ1つ輝いている。
やばい、緊張が解けたら一気に興奮してきた………………!!
……………………あれ?なんだか、曲が聞こえてくる。
もしかして、感動してる私にだけ聞こえてたり!?
急にでっかい声出さないでよ………………!!足つりそう。笑
はっと我に返って、首をブンブン振り回す。
いつの間にか、みんなはもうセンターステージ。
…………………で、私がいるのは正面のステージ。
やっちゃったぁぁぁぁああああーーーーー!!!!
感動しちゃって、棒立ちのまま一曲終わってた!!
初めてのドームライブ。
私は、センターステージまで猛ダッシュすることになった。
トホホ…………………
その後は【ちゃんと】歌って踊って、
休憩を挟んだら、次は私のソロステージだ。
舞台裏でチューニングをして、少し指を動かす。
開幕早々あんなことがあったおかげか、緊張はしていない。
愛用している、全体が紺色のギター。
それを抱きしめると、なんだか気合が入る。
今度こそ集中しなきゃ!
私の音で、お客さんを笑顔にするんだ!












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。