第37話

35話 まさかの棒立ち
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2024/10/05 09:01 更新

舞台袖で円陣を組んで、階段を登っていく。


きっと、その先に待つのは、色とりどりの光たちだ。

あなた
(うぅ、緊張する…………………
失敗したらどうしよう〜〜〜!!)

心臓が跳ね上がる。強い威力のまま、緊張が押し寄せる。


だけど。

あなた
(…………………もう、後戻りはできない)

私はアイドル、私はSnowManだ。


来てくれたお客さん【全員】を笑顔で帰さないといけない。

あなた
よしっ、やってやる!

みんなの記憶に残る、最高のステージにするんだ!


そう決めたのと同時に、スポットライトが辺りを照らした。

あなた
わあっ……………………!!

そこにあったのは、いい意味で想像を絶する光景だった。


思わず、見とれてしまうほど。


辺り一面に広がる、鮮やかなペンライトの波。


それぞれのお客さんの想いみたいに、1つ1つ輝いている。

あなた
これが、ドーム………………!!

やばい、緊張が解けたら一気に興奮してきた………………!!

宮舘涼太
『自分見失うt………………あっははっ……………』
深澤辰哉
『気がつかっきゃ次っなっっ………………笑笑』

……………………あれ?なんだか、曲が聞こえてくる。


もしかして、感動してる私にだけ聞こえてたり!?

佐久間大介
『ちょっとぉーー!!あなたの下の名前さーーーん!?』
あなた
『ぎゃあっ!?』

急にでっかい声出さないでよ………………!!足つりそう。笑

渡辺翔太
『もう一曲終わったんだけど、
何つっ立ってんの?笑』
岩本照
『笑いすぎて歌えなかったんだけどー!!』
あなた
『…………………………え!?』

はっと我に返って、首をブンブン振り回す。


いつの間にか、みんなはもうセンターステージ。


…………………で、私がいるのは正面のステージ。

あなた
『すみません…………………!!』

やっちゃったぁぁぁぁああああーーーーー!!!!


感動しちゃって、棒立ちのまま一曲終わってた!!


初めてのドームライブ。


私は、センターステージまで猛ダッシュすることになった。


トホホ…………………

その後は【ちゃんと】歌って踊って、


休憩を挟んだら、次は私のソロステージだ。

あなた
♪〜〜〜〜

舞台裏でチューニングをして、少し指を動かす。


開幕早々あんなことがあったおかげか、緊張はしていない。

あなた
よしっ、いい感じ〜

愛用している、全体が紺色のギター。


それを抱きしめると、なんだか気合が入る。

スタッフ
高松さん、スタンバイお願いします!
あなた
はいっ!

今度こそ集中しなきゃ!


私の音で、お客さんを笑顔にするんだ!

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