センターステージでのユニットパートが終了。
それを合図にスタンドの前に進んで、ギターを構える。
ピックをしっかりと握りしめて、カウントに耳を澄ませた。
会場中に鳴り響く音色が、お客さんの歓声を誘う。
床に反射するライトが、徐々に明るくなっていく。
すごい…………………ステージって、やっぱりすごい!
目に見える全てが輝いていて、眩しくて、ホントすごい。
私、今この中で光ってるのかな。
今なら、お客さんの顔がよく見える。
次の音を待ちわびて、楽しそうに笑っている。
私の想い、考えた歌詞に全部込めた。
あとは、メロディーに乗せてしっかり届けるだけ!
…………………そうだ。このあとの移動、こうしようっと!
そこからは間奏、そしてギターソロ。
この間にセンターステージまで走るんだけど………………
ギターを下ろしてマイクを持つと、
私は思いっきり中央の道を走り出した。
楽しい。
胸が躍って、飛び跳ねて、今なら何でもできそう。
ずっと憧れていたステージに立てるなんて。
私、本当に幸せ!
客席を見てみると、私の名前が書かれたうちわがちらほら。
よく見ると、私のメンバーカラーのペンライトも。
嬉しいな……………………
私のために頑張ってくれたなんて……………………泣きそう。






![# 攻略対象より悪役に惚れました . [ 冬司ver ]](https://novel-img-gcs.prepics-cdn.com/prcmnovel-tokyo-prod-converted-images/p/463Ienje96SMnaxqeg7tvIaFh9p1/cover/01K566339R5TNCGP01WCWNSK9G_resized_240x340.jpg)





編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。