次の日の朝
私は教室にはいるなり、昨日の放課後のことを思い出していた。
ーー「その人と、もっと話したい」
朝光くんが言った言葉
誰のことなのかは、まだ分からない
そのことが気になって仕方がない
そこまで考えて、私は慌てて首を振る
すると、
突然目の前に、朝光くんがいた
朝光くんは少し不思議そうな顔をしながら、自分の席へと向かった。
その様子を、教室の後ろから4人が見ていた。
ジフンが小声で言う
ヨシも頷く
ヒョンソクが笑いながら言う
ジュンギュが楽しそうに聞く
4人が顔を見合わせた
そして昼休み
ヒョンソクくんに頼まれた私はプリントを受け取った
その直後
私が驚いている間に、朝光くんはプリントを受け取った
廊下を2人で歩く
昨日から、こういう時間増えてる気がする
私が口を開く
朝光くんが足をとめる
少しだけ迷ってから、私は聞いた
私の心臓が、ドクンと鳴った
朝光くんはそう言って、少し笑った
その笑顔を見た瞬間。
私のなかに、一つの答えが浮かんだ
ーーもしかして
でも、怖くて聞けない
もし違ったら。
今までみたいに話せなくなってしまいそうだから。
職員室から戻ると、教室には4人が待っていた。
とジフンが笑顔で迎える
朝光くんがジフンくんを睨む
4人が笑う
私も思わず笑ってしまった
そのとき朝光くんと目が合う
ほんの一瞬
でもーー
今までとは少し違って見えた
小さく呟く
まだ確信はつかない
だけど、もし本当にそうだったら
そう思うと、胸が少しだけ温かくなった
放課後
帰りをしている私の机に1枚の小さなメモが置かれていた
『明日、放課後話したい』
名前は書いていない
でも、誰なのかすぐに分かった
私はその手紙を見つめながら
小さく呟いた
明日。
何かが変わるかもしれない


















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。