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第8話

想い出と無
_3月2日 記憶のなか_[莉海]

あの頃は輝きに満ちていた。
初めて出会う感情と人。
在るとわかっているみらい。
漫画や小説のようなこともあった。


今思えば私の想い出にいるのは夏里くんばかり

体育祭で実行委員になったけど本番で失敗してしまい、罪悪感で押し潰されそうになっていた私を見つけて、引っ張ってくれた。

部活の大会でいい結果が残せたときはスマホにメッセージを送ってきてくれた。
逆に、あまり上手くいかなくて落ち込んでいたときは別に伝えた訳じゃないのに面白くてどうでもいいような話をしてくれた。

お昼休みに教室から校庭で駆け回っている彼を見掛けて、目が合うといつものように太陽のような笑顔で笑ってくれた。

ある日深夜に起きたとき、独りを肌で感じてしまって…とても寂しくなって迷惑なのは知ってるけど彼にメッセージを送った。寂しいって。そしたらすぐ既読をつけてくれて、いつもみたいに明るく接してくれて…わたしにとってすごく嬉しくて暖かくなれた。

嬉しいときは一緒に嬉しんでくれた。
辛いときはそっと傍に寄り添って励ましてくれた。
私が泣いてるときは見て見ぬ振りしてくれた。
知らなかったことを、彼のことを、教えてくれた。
送ったメッセージに答えてくれた。
目があったら笑ってくれた。

どれも大切な、私の想い出。

分かってる。夏里くんには特別な意味はないって。
勝手に思い上がって、真実を知ったとき辛いのは私ってわかっているから。
夏里くんはみんなに優しいから、私もそのみんなの中の一人。だけどその一人になれたことが嬉しいと思える。ほんとうだよ…
だけど神様…私は今までずっと想いを抑え込んでいました。最後に一言だけ言っていいですか?

やっぱり、夏里くんが…好きです。
そして、さようなら。














_3月2日日没後_[莉海]


もう、なにもみえなかった

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朱茶_見る専
朱茶_見る専
ακаηёと仲良くしてくれた人ありがとうございました! リアルが忙しくなってきて負担となってしまった為、小説投稿、プリ小説から離れます。
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