第4話

初めての朝食
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2025/09/25 16:00 更新
〜あなたside〜
炊き立ての白米、香ばしく焼いた鮭、ふんわりした
卵焼き。味噌汁の香りが台所いっぱいに
広がっていた。
とても美味しそうですね
と穏やかに微笑んだ。
(なまえ)
あなた
喜んでくれるでしょうか…
私は胸の高鳴りを抑えつつ、膳を整えた。
やがて朝ごはんの時間に。
九条天寧が席につき、静かに箸を取る。
湊は緊張で背筋を固めながら、彼の様子を見守った。
九条天寧
まず味噌汁を口に含む。
九条天寧
悪くない。
湊は思わず目を瞬いた。
天寧は次に焼き鮭を一口食べると、
ふっと口元を緩めた。
九条天寧
いや、美味いな。
久しく、こんな食事をしていなかった
(なまえ)
あなた
ほ、本当ですか……?
九条天寧
うむ
桜さんにはこう言われた。
ね、奥さま
そして私は小さな喜びで満たされていった。
食後、膳を片付けようと立ち上がったあなたに、天寧がふと声をかけた。
九条天寧
無理はするな。
(なまえ)
あなた
え?
九条天寧
おまえが作る料理は嬉しい。
でもここへ来て一日も経っていたない。
無理はするな。
その言葉は淡々として少し言葉垂らすだったが、
確かな優しさを含んでいた。
湊は思わず深く頭を下げる。
(なまえ)
あなた
ありがとうございます
桜はそんな二人のやりとりを静かに見守りながら、心の中でそっと微笑んでいた。
続く

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