〜あなたside〜
炊き立ての白米、香ばしく焼いた鮭、ふんわりした
卵焼き。味噌汁の香りが台所いっぱいに
広がっていた。
と穏やかに微笑んだ。
私は胸の高鳴りを抑えつつ、膳を整えた。
やがて朝ごはんの時間に。
九条天寧が席につき、静かに箸を取る。
湊は緊張で背筋を固めながら、彼の様子を見守った。
湊は思わず目を瞬いた。
天寧は次に焼き鮭を一口食べると、
ふっと口元を緩めた。
桜さんにはこう言われた。
そして私は小さな喜びで満たされていった。
食後、膳を片付けようと立ち上がったあなたに、天寧がふと声をかけた。
その言葉は淡々として少し言葉垂らすだったが、
確かな優しさを含んでいた。
湊は思わず深く頭を下げる。
桜はそんな二人のやりとりを静かに見守りながら、心の中でそっと微笑んでいた。
続く













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。