おらふくん
うるさいんだよ
いっつもいっつも
僕はずっと黙ってる方がお似合いさ
…あは…
一回、笑おうとしたら怒ってる顔になる
笑い方を忘れたんだ
そんな事が起きて好きだった子に失恋されたんだ。
僕は不器用だから…
いっつも静かに窓際の席で座って、
前髪を下ろして目が見えないようにして、
読書する
まさに…陰キャ…ってやつ
4のうと頑張ったけど失敗した
10回は挑戦して…もう諦めた
分かったよ
一人っ子の僕が家を出る
僕は見つけたんだよ
そう、見つけたんだ
リュックサックを背負って、水を片手に
スマホをいじって…見つけた
不登校生が通う高校…『dzr高校学園』をね
僕は家を出て、この高校へ行くことを決心したから
近くの公園で勉強を頑張った
…身長やら体重は増えないけどね
おおはらMEN
ビシャアアアアアアアンッ
大嫌いな学校へ行って、大嫌いな教室のドアを開けて、
大嫌いなクラスメートに会って、だけど好きなおんおらと話す
これが俺。
大嫌いなクラスメート…いじめっ子は笑う
俺を嘲笑うように
びしょ濡れの俺を嘲笑うように
俺は屋上に行った
見つけたのは白髪の子と緑髪の子
おらふくんとおんりーだ
僕の大好きなクラスメート
幼馴染でもある
幼稚園の時、同じいじめられてる側として
出会って、話して、仲良くなった
おらふくんとおんりーと俺…これでクラス。
教室はここの場所
ここで勉強して弁当を食べる
そして、トイレが近くにありあいつらは来ないから
本当にいい教室をとった
こう言う会話をずっとしている
そして俺は帰るために教室に入ったらあいつらにこう言われた
と
…そうか
あの2人もおんなじ目にあったのか
じゃあ、転校するか
親には言わず、こっそり家に帰って
こっそり荷物を取って
こっそり家から出て
俺は自由になった
俺の転校場所は…『dzr高校学園』
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!