第105話

第105話
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2023/11/14 21:46 更新
開かれた扉…


逆光で隠されたあなたの花嫁姿…


光の筋から出てきた瞬間…


会場中で、息を呑む声が聞こえた…


降り注ぐフラワーシャワー…


ベールが風に揺れる度…


皆が祝福の拍手を送り…


オーナーさんは、立ってられないほど涙を流した…


一期の木の深堀さんの手元には、iPad…


【っ……!!///】


あなたが肩を震わせるのは…


その画面の中に、綺麗な着物姿で微笑み
拍手をするお母様が居るから…


いずれ、大好きな甘い香りがすぐそばに来て…


叔父「よろしくお願いします…」


『はい…///』


ギュッ…


叔父様から、あなたを託された…


俺の腕に添える彼女の手は、やはり震えていて…


『大丈夫……』


そっと、その手を包み込むと…
震えは、ピタッと止まった…


音楽も止まって…
互いに向き合う…


辰「それでは…、亮平さん…
ベールをあげてください…」


ベールを上げて…
俺を見上げるあなたの瞳はいつになく澄み切っていて…


本物の覚悟が見えた…


自然とこぼれる笑み…


【ふふっ…//(笑)】


辰「本日、世界で一番幸福な亮平さん…
世界で一番綺麗なあなたさん…
お二人の、出発の日に立ち会うことが出来たわたくしこそ…
世界で一番幸せ者なのかもしれませんね…
それではピーター神父…登壇お願いいたします…
参列されてる皆様も、永遠の愛を誓うお二人の
見届け人として、あたたかく背中を押してくださいますようお願いいたします…」


✨👏✨👏✨👏✨👏✨👏✨


辰「まずは、指輪の交換から始めさせていただくのですが…
本日は、こちらの方にリングを届けてもらいましょう…!」


ガチャッ…

【ええっ!////ナミちゃん!!//】
───可愛いっ!!!///


全角度から、黄色い声援が飛び交う中…



少し戸惑い気味のナミちゃん…


【ナミちゃん…///おいでっ…//】


オーナーさんが言った通り…


あなたが名前を呼んだだけで…
一目散に、リングを真っ直ぐ届けてくれた…


不安が、一気に解消された瞬間の
ナミちゃんの笑顔と、高々と揺れる尻尾…


任務を遂行したその後ろ姿は
とても、誇らしげだった…


【ありがとぉ…///ナミ…////】
指輪の交換が終わり…


神父「それでは…お二人、手を取り合ってください…
ここで、永遠の愛を誓いましょう…
新郎、亮平さん…
あなたは、病める時も健やかなる時も…
あなたさんを、永遠に愛することを誓いますか?」


『はい、誓います…///』


神父「では、新婦、あなたさん…
あなたは、病める時も健やかなる時も…
亮平さんを、永遠に愛することを誓いますか?」


【……はい、誓います…///】


神父「それでは…、誓のキスを……」


───────……////


✨👏✨👏✨👏✨👏✨👏✨


俺たちは、永遠の愛を誓った…
辰「それでは…退場されるお二人に…
お祝いの拍手をお願いいたします…」


✨👏✨👏✨👏✨👏✨👏✨


二人で、会場を後にする頃には…


メンバー全員が、笑顔で涙を流していた…


一生懸命写真を撮る康二に至っては…
嗚咽も漏れるほど、大泣してた…


可愛い奴…//(笑)
それから、屋外に出て…


辰「本日のコース料理を監修、提供してくれた方々はこちら!」


スポットライトに照らされるのは、割烹着とコックコートに着替えた
叔父様と、舘さんの二人…


【ねぇ…///また泣いちゃう!!//】


『ははははっ…////(笑)
サプライズ、大成功!!//(笑)』


二人は、一人一人にコース料理を届けてくれて…


涼「あなたさん、おめでとぉ…!
とても綺麗です!!//
その……俺だけお色直ししちゃってごめんね?(笑)」


舘さんは、困ったように微笑み…
コックコートの裾をキュッと引っ張った…


【いえ!!とてもお似合いです!!//(笑)
ありがとうございますっ!//】


涼「前菜は、エビとキャビアのテリーヌ…
宮舘を添えて…です…(笑)」


『必ず宮舘は添えられるんだ!!(笑)』


【ふははっ!!//(笑)
絶対美味しいやつ!!///(笑)】


涼「はははっ!!//(笑)
美味しくお召し上がりくださいませ…!」


その後も、交代交代でメンバーたちが集まって…
祝福の言葉を沢山くれた…


中でも……


ラ「おめでとう!!//
今日のあなたちゃん、一段と綺麗!!//
カンパーイ!///」


【ありがとぉ///カンパーイ!って…
ラウール君がお酒飲めてるぅ〜…////】


『なんで涙目なの!!//(笑)』


ラウールがお酒を飲んでることに
一番感動してたあなたに…


募る愛しさは計り知れんくないっ!?////←


そして…


結婚式も、終盤に差し掛かったころ…



【あっ!!!】


『どうした??』


あなたが見つめる、少し先の方の暗がりには…


『社長!?』


社長が、チラッと顔を出して引っ込んでった…


辰「それでは、最後に…
ブーケの贈呈……」


予定では…
一輪ずつ、参列者に渡すようになっていたけど…


あなたは、徐に歩き出し……


参加者全員がキョトンと目で追っている…


俺も、あなたの後について行くと…


【滝沢さん……】


滝「あっ!!//えとっ…!///
本当におめでとぉ!!//」


隠れたつもりの社長がアタフタしていて…


『来てくれたんですね?』


滝「たまたま通りかかっただけだからっ!!//」


わかりやすい嘘をつく…(笑)


【滝沢さん……本当に…
ありがとうございました…!】


あなたは、社長を真っ直ぐ見つめ…


【これ………】



滝「Σえっ!?///」


手元のブーケを、差し出した…


その視線に誘導されて、吸い込まれていく社長…


滝「いやっ!!これは!!
俺にじゃなくて!!他の人にっ…」


【いやです!
私が、滝沢さんにお渡ししたいんです…】


滝「あなたさん……」


徐々に目を潤ませていく社長……


【優希也を見つけてくれてありがとう…
こんな私を…
亮平の、お嫁さん候補に選んでんくれて…
本当に…ありがとうございました!//】


『……っ!!///』


【だから…
私を幸せへと導いてくれた責任果たすために
絶対受け取ってください…(笑)】


やっと、納得したように頷き……


滝「あぁ…//
幸せになって…良かった……//
ありがとう…ありがとうね……」


社長は、受け取ったブーケを
優しく抱きしめて目を瞑った…


【滝沢さん…そのブーケの花…
ネモフィラって言うんです…】


滝「ネモフィラ…?」


【私があなたにブーケを渡した理由…
気になったなら…あとで調べてくださいね!(笑)】


滝「怖いなぁ…//(笑)
どうしても気になったら…調べるよ!(笑)」


【はいっ!!(笑)
では、私たち戻ります…!】


滝「うんっ…」


【お世話になりました……】


あなたは、深々とお辞儀をして…
皆のいる会場へ戻って行った…


『ありがとうございました!!//』


俺も、全誠意を込めて
お礼を伝えて…
その場を後にした…


あなたが、ブーケを社長へ渡した理由はきっと…


たまたまなのかもしれないけど…?


ネモフィラの誕生花は…


─3月29日


花言葉は…


─どこでも成功…という意味がある…



それを予知したかのように…


ある日突然、社長は…
俺たちの事務所を去っていったのだから…










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