開かれた扉…
逆光で隠されたあなたの花嫁姿…
光の筋から出てきた瞬間…
会場中で、息を呑む声が聞こえた…
降り注ぐフラワーシャワー…
ベールが風に揺れる度…
皆が祝福の拍手を送り…
オーナーさんは、立ってられないほど涙を流した…
一期の木の深堀さんの手元には、iPad…
【っ……!!///】
あなたが肩を震わせるのは…
その画面の中に、綺麗な着物姿で微笑み
拍手をするお母様が居るから…
いずれ、大好きな甘い香りがすぐそばに来て…
叔父「よろしくお願いします…」
『はい…///』
ギュッ…
叔父様から、あなたを託された…
俺の腕に添える彼女の手は、やはり震えていて…
『大丈夫……』
そっと、その手を包み込むと…
震えは、ピタッと止まった…
音楽も止まって…
互いに向き合う…
辰「それでは…、亮平さん…
ベールをあげてください…」
ベールを上げて…
俺を見上げるあなたの瞳はいつになく澄み切っていて…
本物の覚悟が見えた…
自然とこぼれる笑み…
【ふふっ…//(笑)】
辰「本日、世界で一番幸福な亮平さん…
世界で一番綺麗なあなたさん…
お二人の、出発の日に立ち会うことが出来たわたくしこそ…
世界で一番幸せ者なのかもしれませんね…
それではピーター神父…登壇お願いいたします…
参列されてる皆様も、永遠の愛を誓うお二人の
見届け人として、あたたかく背中を押してくださいますようお願いいたします…」
✨👏✨👏✨👏✨👏✨👏✨
辰「まずは、指輪の交換から始めさせていただくのですが…
本日は、こちらの方にリングを届けてもらいましょう…!」
ガチャッ…

【ええっ!////ナミちゃん!!//】
───可愛いっ!!!///
全角度から、黄色い声援が飛び交う中…
少し戸惑い気味のナミちゃん…
【ナミちゃん…///おいでっ…//】
オーナーさんが言った通り…
あなたが名前を呼んだだけで…
一目散に、リングを真っ直ぐ届けてくれた…
不安が、一気に解消された瞬間の
ナミちゃんの笑顔と、高々と揺れる尻尾…
任務を遂行したその後ろ姿は
とても、誇らしげだった…
【ありがとぉ…///ナミ…////】
指輪の交換が終わり…
神父「それでは…お二人、手を取り合ってください…
ここで、永遠の愛を誓いましょう…
新郎、亮平さん…
あなたは、病める時も健やかなる時も…
あなたさんを、永遠に愛することを誓いますか?」
『はい、誓います…///』
神父「では、新婦、あなたさん…
あなたは、病める時も健やかなる時も…
亮平さんを、永遠に愛することを誓いますか?」
【……はい、誓います…///】
神父「それでは…、誓のキスを……」
───────……////
✨👏✨👏✨👏✨👏✨👏✨
俺たちは、永遠の愛を誓った…
辰「それでは…退場されるお二人に…
お祝いの拍手をお願いいたします…」
✨👏✨👏✨👏✨👏✨👏✨
二人で、会場を後にする頃には…
メンバー全員が、笑顔で涙を流していた…
一生懸命写真を撮る康二に至っては…
嗚咽も漏れるほど、大泣してた…
可愛い奴…//(笑)
それから、屋外に出て…
辰「本日のコース料理を監修、提供してくれた方々はこちら!」
スポットライトに照らされるのは、割烹着とコックコートに着替えた
叔父様と、舘さんの二人…
【ねぇ…///また泣いちゃう!!//】
『ははははっ…////(笑)
サプライズ、大成功!!//(笑)』
二人は、一人一人にコース料理を届けてくれて…
涼「あなたさん、おめでとぉ…!
とても綺麗です!!//
その……俺だけお色直ししちゃってごめんね?(笑)」
舘さんは、困ったように微笑み…
コックコートの裾をキュッと引っ張った…
【いえ!!とてもお似合いです!!//(笑)
ありがとうございますっ!//】
涼「前菜は、エビとキャビアのテリーヌ…
宮舘を添えて…です…(笑)」
『必ず宮舘は添えられるんだ!!(笑)』
【ふははっ!!//(笑)
絶対美味しいやつ!!///(笑)】
涼「はははっ!!//(笑)
美味しくお召し上がりくださいませ…!」
その後も、交代交代でメンバーたちが集まって…
祝福の言葉を沢山くれた…
中でも……
ラ「おめでとう!!//
今日のあなたちゃん、一段と綺麗!!//
カンパーイ!///」
【ありがとぉ///カンパーイ!って…
ラウール君がお酒飲めてるぅ〜…////】
『なんで涙目なの!!//(笑)』
ラウールがお酒を飲んでることに
一番感動してたあなたに…
募る愛しさは計り知れんくないっ!?////←
そして…
結婚式も、終盤に差し掛かったころ…
【あっ!!!】
『どうした??』
あなたが見つめる、少し先の方の暗がりには…
『社長!?』
社長が、チラッと顔を出して引っ込んでった…
辰「それでは、最後に…
ブーケの贈呈……」
予定では…
一輪ずつ、参列者に渡すようになっていたけど…
あなたは、徐に歩き出し……
参加者全員がキョトンと目で追っている…
俺も、あなたの後について行くと…
【滝沢さん……】
滝「あっ!!//えとっ…!///
本当におめでとぉ!!//」
隠れたつもりの社長がアタフタしていて…
『来てくれたんですね?』
滝「たまたま通りかかっただけだからっ!!//」
わかりやすい嘘をつく…(笑)
【滝沢さん……本当に…
ありがとうございました…!】
あなたは、社長を真っ直ぐ見つめ…
【これ………】
滝「Σえっ!?///」
手元のブーケを、差し出した…
その視線に誘導されて、吸い込まれていく社長…
滝「いやっ!!これは!!
俺にじゃなくて!!他の人にっ…」
【いやです!
私が、滝沢さんにお渡ししたいんです…】
滝「あなたさん……」
徐々に目を潤ませていく社長……
【優希也を見つけてくれてありがとう…
こんな私を…
亮平の、お嫁さん候補に選んでんくれて…
本当に…ありがとうございました!//】
『……っ!!///』
【だから…
私を幸せへと導いてくれた責任果たすために
絶対受け取ってください…(笑)】
やっと、納得したように頷き……
滝「あぁ…//
幸せになって…良かった……//
ありがとう…ありがとうね……」
社長は、受け取ったブーケを
優しく抱きしめて目を瞑った…
【滝沢さん…そのブーケの花…
ネモフィラって言うんです…】
滝「ネモフィラ…?」
【私があなたにブーケを渡した理由…
気になったなら…あとで調べてくださいね!(笑)】
滝「怖いなぁ…//(笑)
どうしても気になったら…調べるよ!(笑)」
【はいっ!!(笑)
では、私たち戻ります…!】
滝「うんっ…」
【お世話になりました……】
あなたは、深々とお辞儀をして…
皆のいる会場へ戻って行った…
『ありがとうございました!!//』
俺も、全誠意を込めて
お礼を伝えて…
その場を後にした…
あなたが、ブーケを社長へ渡した理由はきっと…
たまたまなのかもしれないけど…?
ネモフィラの誕生花は…
─3月29日
花言葉は…
─どこでも成功…という意味がある…
それを予知したかのように…
ある日突然、社長は…
俺たちの事務所を去っていったのだから…












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。