〜二口side〜
ーーーー俺らが小学四年のとき、
“恋バナ”が流行った。
女子も、男子もみんな好きな人がいた。
今までは普通に話してた女子も、
オドオドとするようになって。
まるで、なんか意識してるような。
ーー俺は、恋とかそうゆうのよくわからなかったから、
女子のことが苦手になった。
ーーーーー
キーンコーンカーンコーン
二口(早く下駄箱いってあなたの名字(兄)のこと驚かせてやろ…!)
女子「ねーねーあなたちゃん!!」
二口(ちぇっあなたかよ…)
女子「あなたちゃんは好きな人いないの〜?」
あなた「ん〜居ないかな、」
女子「え〜!なんで!?!?」
女子「二口君は??」
二口(俺かよッ!)
女子「二口君イケメンじゃんっ!」
女子「足速いし…!」
あなた「ん〜?そう?」
あなた「あんまそーゆうの興味ないかな、」
女子「えぇ〜?同じ少女漫画見てるのにっ?」
あなた「それとこれは別!!!」
二口「……」
ーー案外そんなものかと思った。
ーー少し寂しかった。
ーーそんで、
ーー俺があなたへの好意に気付いたのはあれからすぐだった。
自分から興味ねぇつってたくせに、
変だと思った。
けど、
もう遅かった。
気づいたときにはもう、
遅かった。
…俺のあなたへの思いに気づいたのか、
クラスの女子は、俺があなたのことを好きだという噂を流した。
…少し意識した。
でも…
“そんなの嘘だよっ!!”
“私、アイツのことわかるから!”
まぁそうだよなって。
興味ねぇよなって。
でも何も…分かってないくせに、
強がるお前がさ。
お前を見てて悔しくなって。
ーー俺は自分の思いなんて伝えずに。
ーー彼女と離れ離れになった。
再会できたとき、
嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
彼女と会う口実がほしくて。
漫画買って。
届けてやろうと思ったのに、
誰かと歩いてるあなたちゃんを見かけた。
…あんな笑顔見たことなかった。
俺の方がずっと一緒にいるのに。
あいつのこと思ってるのに。
…俺のものにしたいのに。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!