一方、訓練施設では、リヒト、バーボン、ナーガが闇鐘に苦戦を強いられていた。リヒトはナーガを闇鐘から守るようにナーガの前に手を広げて立った。
闇鐘は攻撃を仕掛けた。とっさにリヒトはその攻撃をかわし、ナーガを連れて部屋の隅まで行った。そこに闇鐘がやってきてナーガに攻撃をしようとするが、リヒトが前に立ち、揉み合いになった。闇鐘がリヒトの腹にパンチをお見舞いする。
攻撃を食らったリヒトは、その場に倒れこむ。リヒトは立ち上がろうとするが、すぐに闇鐘からパンチを食らった。
闇鐘はバーボンの方へと向かい、取り出した拳銃でその場に倒れているバーボンを撃ち殺そうとした。
バーボンが死を覚悟して目をつむった、その時!
ガアンッ!
何かが拳銃にあたり、闇鐘の手から拳銃が落ちた。リヒト、バーボン、ナーガ、闇鐘は、驚いて扉の方を見た。そこには、天鬼から渡されたであろう光線銃を手に持った、ジュンとホストの姿があった。
闇鐘の問いに、ジュンは否定した。ホストが質問する。
闇鐘が問いに答えた後、向こうの扉の方から、何者かが現れた。それは、ベルバイルだった。2人はあわてて銃を構える。ベルバイルはうめき声を上げ続けた。すると、体が光った。光がやむと、ベルバイルの顔が変わっていた。
その光景に、一同は目を見開いた。
突然のベルバイルの言葉に、ジュンが声を上げる。
ナーガが闇鐘に向かって質問した。
ジュンが少しイラついた声で訊いた。
ベルバイルが闇鐘をほめた。
闇鐘は、ナーガのことだけではなく、天鬼も殺害しようとたくらんでいたのだ。
ジュンとホストの言葉に、闇鐘は目を輝かせる。
そう言った後、ベルバイルは2人に向かって突進した。ジュンとホストは、ベルバイルを外に突き出した後、自分たちも外へ飛び出した。部屋に残った闇鐘は、ナーガを睨みつけた。
言った後、闇鐘はナーガに向かって歩いて行こうとした。しかし、起き上がっていたリヒトに止められる。
闇鐘はリヒトの体を抑えつける。
闇鐘が言うと、リヒトを投げ飛ばした。
壁に体を打ち付けられたリヒトは、咄嗟に扉を開き、別の部屋へと飛び出した。
その場に倒れこんでいるバーボンが声をかける。
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一方、ジュンとホストは、ベルバイルと死闘を繰り返していた。唯一の武器である光線銃を使い、同時攻撃で戦っていく。
ベルバイルはそう言うと、再び2人に襲い掛かった。
その攻撃により、2人は地面に倒れこむ。
起き上がった2人は、光線銃を連射しながら、物陰に隠れた。
ベルバイルがこちらへと向かおうとしている。
追い詰められて弱気になったジュンの声に、ホストが反応する。
ジュンの一言に、ホストは何かをひらめいたように目を見開いた。
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一方、闇鐘に追いつかれたリヒトは、闇鐘に首を絞められていた。
闇鐘はそういうと、リヒトを投げ飛ばした。闇鐘が、リヒトを痛めつけようとしたその時、
声が飛んできた。振り向くと、バーボンがその場に立っていた。
バーボンがそう叫ぶと、バーボンの何かが覚醒した。その様子を見た闇鐘が、目を輝かせる。
闇鐘が自分を見ていないと気付いたリヒトは、小さな声で呪文を唱えた。
と、猫娘の姿になり、闇鐘から距離をとるように走った。そして、覚醒したバーボンは、闇鐘に襲い掛かった。
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別の部屋では、ジュンが物陰から出てきて、ベルバイルの前に立っていた。
と叫ぶと、ジュンはベルバイルに向かって一直線に走り出した。だが、ベルバイルが彼の動きを止め、ジュンの腹を手に装備している剣で突き刺した。刺された衝撃で、ジュンはその場に倒れこんだ。
物陰から出てきたホストが、大声で叫んだ。
大声で叫んだ後、ホストは光線銃を連射しながらベルバイルに向かっていった。が、攻撃をかわされ、ホストは背後から首を絞められたあと、背中を二度刺された。そして手が離されると、ホストはその場に倒れこんだ。
口から血を流したジュンは、最後の力を振り絞り、ホストを見てつぶやいた。
口から血を流したホストが言葉を残すと、2人はその場でガクリと息絶えた。
ベルバイルが叫ぶと、その場で息絶えているジュンとホストの身体を蹴った―。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。