第11話

9
1,981
2019/02/17 17:12
ガチャガチャ

何度回しても開かない扉


神山「鍵かかってる」


神ちゃんの言葉でハッとした

さっきもらった鍵と今集めた鍵2つあるやん


「鍵どっちかちゃうん?」


重岡「半分半分のはちゃうやろ」


神山「ほんならこっちで開けてみよか」


神ちゃんが手にした割れてない鍵を

ゆっくり鍵穴に差し込むと

ぐるりとその鍵は動き扉の鍵が開いた


神山「・・・いくで」


重岡「おう」


ぎゅっとしげちゃんの腕を抱きしめ

神ちゃんの様子をうかがった


神山「うぉ!」


扉をあけた瞬間

神ちゃんが声を上げた

しげちゃんはそれと同時に

私の肩をぐっと抱き寄せた


重岡「なんかおったん?」


神山「のんちゃんと流星」


「へ」


あれだけ怖がっていたのが馬鹿みたいで

間抜けな声が出た


小瀧「あなたもおるん?!」


藤井「無事か!」


固まっていると中から2人の声が聞こえ

その必死さに笑ってしまった


重岡「こいつ怖すぎて頭いかれた」


「笑うしかないやんこんなん」


仲間が無事でよかったのと

さっきの人形じゃなくてよかったのでほっとした

ほんまなんなんやろねここは


小瀧「ちゃうねんて!内側からは無理やったの!」


藤井「ドア叩いても誰もおらへんし!喋っとくしかないやん。暇やし」


重岡「小瀧、流星と一緒でよかったやん」


小瀧「いやほんまやで。でも自分ら3人やん」


神山「ちゃうよぉ!さっき会ったんよ」


小瀧「え!あなた1人やったん?!」


「せやで」


小瀧「どこも怪我してへん?!寂しかったやろ?!」


つかの間の休憩は先程の恐怖を忘れさせるくらい

話で盛り上がった

プリ小説オーディオドラマ