午前8:25
フランに連れられ来た場所は、体育館のように広いホールだった。
フラン「さあここで弾幕の練習をするよ!!!」
凜々「はい!フラン先生!」
フラン「はい!なんでしょう!」
凜々「弾幕はどうやって出しますか!」
フラン「いい質問だねぇ!弾幕は、ギュッとしてドカーンって感じだよ!」
凜々(なるほど!わからん!大雑把すぎる!)
凜々はそう思った
咲夜「えぇ、弾幕を出すには、決意が必要です」
咲夜が喋り出す
咲夜「弾幕を出すには、こうしたい、という想像が必要です。こうしたいと思う想像の分だけ力を溜め込み放出すると、弾幕が出ます」
凜々(なるほど、丁寧でわかりやすい。)
凜々はそう思った。
フラン「そうそう!私もそう言いたかったの!こう、力をギュッと溜めて、ドカーーーン!って放つの!」
そう言いながら、フランは手をギュッと握ったあと、手を開いた。そのまま腕を、上に大きく突き上げた時、噴水のように綺麗な弾幕が飛び出した。すごく綺麗だ。世界がどんなに広くとも、こんな独特で、幻想的なものを、間近で見られないだろう。ほんの数秒だけだったが、凜々は弾幕にすごく興味を持った。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。