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2021/07/30

第18話

重岡大毅

大毅が起きてきた。
大毅
大毅
ごめん…めっちゃ寝ちゃったわ。

夜の8時。
 


4時間ぐらい寝てたかな…
あなた
なんか飲む?
大毅
大毅
いや…大丈夫や。なにしてたん?
あなた
うん…帰ろうかな〜と思って。
荷物まとめてた!

あの手紙が頭から離れなくて、



大毅の前で泣きたくなくて、



早くこの場から逃げたかった。

大毅
大毅
なんで?
あなた
明日から仕事でしょ?
大毅
大毅
そやけど、おればええやん。
あなた
そーゆーわけにはいかないよ!
新幹線の時間もあるし、そろそろ出るね。
大毅
大毅
あかん…
あなた
ん?
大毅
大毅
帰ったらあかん。
あなた
なんで?
大毅
大毅
絶対あかん!!
あなた
だって明日…
大毅
大毅
そやけど…せっかく会えたんやで!もっと一緒にいてや!今度またいつ会えるかわからんのやし!
あなた
そうだけど…
大毅
大毅
明日は朝からやけど、夜には戻るから。鍵渡しとくから自由にしたらええ。
あなた
………
大毅
大毅
じゃ、シャワー浴びるわ。
絶対帰るなよ!
あなた
………

シーンと静まりかえった部屋。
 


たまらずテレビをつける。



なんでもいいから、



気持ちを紛らわせたかった。


大毅
大毅
あーさっぱりしたー!
あなた
私もシャワー借りるね。

大毅の前で泣かないように…
 


シャワーと一緒に涙も流した。



枯れ果てるまで、沢山流した。



神様、どうか大毅の前で泣きませんように…



笑顔でいられますように…

あなた
あー!さっぱりしたー!
大毅
大毅
よかったなぁ。
あなた
ねぇ、髪の毛乾かして!
大毅
大毅
なんでやねん!自分でやれや!
あなた
やだ!乾かして!

めんどくさそうに、



だけど、丁寧に優しく乾かしてくれて。

大毅
大毅
はい!これでどうや!
あなた
ありがと!あっ!そうだ!!

ゴロゴロからマフラーを取り出す。
あなた
2人でしようよ、お揃いのマフラー!
大毅
大毅
外寒いでー
あなた
いいからいいから!

大毅にマフラーを巻いて、



2人で外へ出る。
あなた
マフラーしててもさっぶー!
大毅
大毅
じゃ、こうしよか。

後ろからギュッとしてくれる。



あったかくて、幸せだ。



このまま時間が止まればいいのに…



なんて思うと、



込み上げてくるものがあって…



すぐに大毅から離れた。
あなた
あっ!写真撮ろうよ!
大毅
大毅
ええで。
あなた
はい!チーズ!
初めてのツーショットだ!
大毅
大毅
そういえば…そやな!
あとで送っといて!
あなた
わかった!うふふ…
大毅
大毅
どした?
あなた
お揃いのマフラー嬉しいなって。
大毅
大毅
ちゃんと店に行って選んだんやからな。
あなた
本当!?大毅、買い物行くの嫌いじゃん!
大毅
大毅
いや、たまたまやけどな!
確かなんかのついでだ、ついで!
あなた
ふーん…でもすっごく嬉しいよ!
ありがとう。
大毅
大毅
おう…よかったわ…

完全に照れてる顔。



わざわざ買いに行ってくれたんだね。



って事は、クリスマスカード…



お店の人がいたから、書けなかったのかな?



ありがとう、大毅。



大好きだよ。

あなた
ねぇ大毅…
大毅
大毅
ん?
あなた
私ね、大毅のいる世界の事よくわからないけど、大毅の背負ってるもの、少しでも軽くできたらなって思ってるよ。
大毅
大毅
なんや急に…
あなた
うーん…ほら!さっきさ、のび太か!って思うくらいすぐ寝たから。疲れてんだな〜と思って。
大毅
大毅
最近ゆっくり寝れんかったからなぁ。
あなた
そっか、じゃ、今日はゆっくり…あっ!!
大毅
大毅
なに!?
あなた
雪…
大毅
大毅
ほんまや…

空を見上げる。



まだ降り始めだから少しだけど、



風でハラハラ舞っていて。



広げた私の手のひらにそっと落ちる。



落ちた雪はすぐに溶けてなくなって。



そんな雪を見ていると、



なぜか切なくなってきて。
あなた
うっ…
大毅
大毅
どないしたん?
あなた
雪が…目の中入った!
大毅
大毅
大丈夫か?
あなた
大丈夫じゃない。
大毅
大毅
開けてみ!
あなた
無理!開けれない!
大毅
大毅
どーすんねん!
あなた
あっためてくれたら開くかも!

両手を広げると、
大毅
大毅
素直に言えばええのに…

と、優しく抱きしめてくれた。



雪が入ったなんて嘘だ。



目を開けたら涙が溢れてきそうになったから。



そんな顔見せたくなかったから。



大毅の胸の中で必死に我慢した。



ごめんね、大毅。



ごめんね…



朝、大毅を見送ってから、



東京駅へ向かった。



新幹線の中からメッセージを送る。



“今新幹線の中だよ。やっぱり帰るね。鍵はジャスミンに渡したよ。仕事頑張ってね。”



昨日撮った2人の写真も一緒に送る。



するとすぐに、



“帰るんかい!気をつけてな!それにしても、ええ写真やな!また撮ろ!”



改めて見ると、本当にいい写真で。



幸せそうな2人の写真。



しばらく目が離せなかった。

あなた
ただいまー!
家に着く。
うちのママ
あらぁー、もう帰ってきたの??もっとゆっくりしてくればよかったのにぃ〜。
あなた
大毅、明日からツアーが始まるんだって。いても邪魔になったら嫌だし…
うちのママ
でも、会えてよかったじゃない!ジャスミンちゃんには感謝しなきゃなね。
あなた
うん、そうだね。
うちのママ
………
あなた
疲れたから寝るわ。

部屋に戻ってからすぐ、大毅に手紙を書いた。



今の気持ちが揺らぐ前に…



“大毅へ

突然の手紙、ごめん。
言葉ではうまく伝えられないから手紙にしました。
私ね、ジャスミンの事が心配で家に言った時、大毅のファンの子に会ったんだ。
イベントで大毅に会えるのすごい楽しみにしてたんだけど、活動休止になって会えなくなったって怒ってて。
家にまでくる!?って思ったけど、すごく悲しそうだったのはわかって。
その時気づいたんだ。
大毅のおかれてる環境とか、責任とか、きっと私にはわからない沢山のもの、背負ってるんだろうなって。
でね、それを考えた時、怖くなった。
大毅が大切にしてるファンの子とか、スタッフさんとかの信頼を壊したくないなって。
私にとっての大切なものは大毅だよ。
だから、大毅の大切なものは私も大切なんだ。
だからね、つらいけどもう会わない事にする。
私たち、別れた方がいいと思う。
ごめんね、大毅。今までありがとう。”



本当は待ってるよって言いたいけど、



迎えに行かなきゃって思うでしょ?



だから絶対言いたくない。



それじゃ離れる意味ないもん。



わたしができる事って、



これぐらいだよね…



ペンを持つ手が震えてきて、



とめどなく溢れてくる涙が、



手紙の文字を滲ます。



会えなくなることが、



別れる事が、



こんなにこんなに、



苦しいなんて…