ym side
1冊の本に挟まっていた、小さな紙を見つけた
「 本当は大好きだったのに 」
...多分、私の字
認められたかった....、そんな気持ちが呪いのように詰め込まれている
力強くて......怖いな
引き込まれそうな程想いの篭った文字を見つめていると、不破さんが私を呼んだ
少し気を遣っているようにも聞こえるが
裏には、簡単に押しつぶされそうなくらいの圧が隠れている
...動揺気味
記憶喪失の事なのか、ただただペアが嫌なのか
...無理させないようにしないとな
ちゃんと注意して、頑張らないと
fur side
久しぶりに見たあなたの下の名前は、別人みたいだった
動きがキレッキレで
少し掠っただけでも心配してくれるし
置いていくなんて事は一切しない
ここまでは、前と同じだけど
敬語で、声が少し震えていて
嫌われるのを怖がっている
初めての任務で、あなたの下の名前に言われた言葉
あなたの下の名前がそう言ったのに
僕達に嫌われるのを...怖がってるじゃん
嫌った事なんてないのにさ
...気が狂いそう
もちろん、良い意味で
こんなに弱気なあなたの下の名前は初めて見た
、なんとかして警戒を解かないとな〜...
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。