第6話

#6
226
2024/06/22 03:47
ym side


1冊の本に挟まっていた、小さな紙を見つけた


「 本当は大好きだったのに 」

あなた
...


...多分、私の字

認められたかった....、そんな気持ちが呪いのように詰め込まれている




力強くて......怖いな

fw
あなたの下の名前、今大丈夫?


引き込まれそうな程想いの篭った文字を見つめていると、不破さんが私を呼んだ

あなた
...はい、大丈夫ですよ
fw
ほんま?良かった
あなた
どうしました?何かありましたか?
fw
ん、ボスから呼び出しがあったんよ






bs
あなたの下の名前
あなた
...はい
bs
潜入任務....、行けるか?
あなた
もちろんです、ボス


少し気を遣っているようにも聞こえるが
裏には、簡単に押しつぶされそうなくらいの圧が隠れている

bs
...そうか
風楽奏斗、お前が今回のペアだ
fur
ッ..よろしくね、あなたの下の名前
あなた
...はい


...動揺気味

記憶喪失の事なのか、ただただペアが嫌なのか

wtri
...奏斗、無理すんなよ?
fur
..うん、大丈夫。ありがと

pnt
...あなたの下の名前、あいつ優しいから。安心して
あなた
、はい


...無理させないようにしないとな
ちゃんと注意して、頑張らないと

fur
...






fur side


久しぶりに見たあなたの下の名前は、別人みたいだった


動きがキレッキレで
少し掠っただけでも心配してくれるし
置いていくなんて事は一切しない

ここまでは、前と同じだけど

敬語で、声が少し震えていて
嫌われるのを怖がっている


あなた
怖がってたら任務で失敗する確率が上るよ
余計な考えが邪魔して動きに隙ができちゃう


初めての任務で、あなたの下の名前に言われた言葉

あなたの下の名前がそう言ったのに
僕達に嫌われるのを...怖がってるじゃん

嫌った事なんてないのにさ

fur
...あなたの下の名前、少し下がって
前出すぎだよ
あなた
ぇ、あ、ご、ごめんなさい...


...気が狂いそう
もちろん、良い意味で

こんなに弱気なあなたの下の名前は初めて見た

fur
大丈夫、怒ってないから
こっちおいで
あなた
...は..い、


、なんとかして警戒を解かないとな〜...

プリ小説オーディオドラマ