一時間目から数学だった
佐村「はい、定期テスト返すからね~」
全く勉強できなかった数学、
はぁ、大学行けないかも……
佐村「石崎~」
名前の順なんでこんな前なんだろ←
しぶしぶ返事をして取りに行くと
佐村「……石崎、大丈夫?これはまずいな」
赤い文字で書かれた
『48』という文字が
現実を突きつけてくる
あなた「……あっ、次回何とかします!」
佐村「平均点が65点、50点以下は本日補習で」
うげっ……平均点下回った泣
佐村「まぁ、このクラスは補習は1名かな」
花恋「……あなた?点数見えてるよ」
あなた「えっ?あ……」
花恋「めずらしいねあなたが平均以下なんて」
花恋の回答には丸がたくさんついている
私は苦笑を浮かべつつ、
あなた「……まぁ、でも補習かぁ……」
花恋「ふふっ、まぁいいじゃん、部活早く来てね!」
明らかに上機嫌な花恋に
多少苛立ちを覚えたが
心の中にしまい込む
この時の私はまだ知らない
この補習が
私の運命を変えることを
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!